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イセカイGO!  作者: 葉月 優奈
三十九話:『纒 慎二』と呪われた大陸
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それは、いきなり訪れた。

いきなり人が現れて、俺は梯子を素早く下りた。

見えたのは、たった一人だ。


すぐさま、俺はこの調査団に残ったリーダーに声をかけた。

残っている調査団は、すぐに外に人を送ることになった。

無論、そこには俺とクローデを含めた四人だ。


町を囲む円形の壁の先に、俺たちは足を踏み入れた。

地面はまがまがしい黒土と、荒野が広がる。


「アントン殿、人はどのあたりで見かけたのか?」

「こっちの方だ」

俺は三人の兵士を、誘導した。

曇っているが、まだ今は昼間だ。しばらく歩いていると、人の姿が見えた。

望遠鏡で見たその人は、黒い荒野を歩いていた。


「あれか……」

「あれは?」

望遠鏡で見つけた人は、俺たちを見て気づいたらしい。

こちらに向かってくるのが、はっきりと見えた。


「確かに人間だ。だけど……」

「何かその人間の先にも、人らしきものが見えるな」

俺たち四人は、望遠鏡で奥を見ていた。

その人は、人間。後ろにいるのは黒い肌の人間。翼も見えた。


「まさか、魔族に追われている」

それは俺たちの頭の中で、すぐに理解できた。

鎧を着ていた俺は、腰にある剣に手をかけた。


魔族の話は、事前に聞かされていた。

「なあ、魔族って、自分たちで倒せるのか?」

心配そうな顔で、クローデが俺に言ってきた。

「魔族には、普通の武器が通用しない。

魔族の肌は、俺たちの武器では傷すらつかない」

「そうだよな」

「だけど倒せなくても、その人は救わないといけない。

対象は、こっちに逃げているから。数は?」

俺は望遠鏡を覗き込む兵士に、声をかけた。


「二人……いやあの人って」

「どうした?」

「あの人、勇者セイツ様じゃないですか?」

望遠鏡を覗いている兵士が、声を上げた。

それは、調査団第一陣のサプライズで参戦した勇者セイツの名前だ。


「セイツ様が、どうしてここに?」

その人は、こちらの肉眼でもはっきり見えていた。

荒野なので遮るものは、何もない。

後ろには、円形の壁が遠くに見えるだけだ。


「どうする?」

「助けるしかないだろう」

俺は剣を、持って挑んでいた。

目の前では、勇者の姿が次第に大きく見えていた。



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