表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
にゃんライフ  作者: 武 頼庵 / イラスト  詩葉雪花 ・武頼庵
43/45

理不尽なひろみにゃん 挿絵有

※ 2018,11,30 挿絵の追加

「みゃ~……みゃ~……」


 ちょっと時間が経って、家形のクッションの中ではごそごそと動き回る集団がいる。


「…………」

 その様子をただただジッとノシッとコタツのふちに乗りながらながめるチャラスケ (父)


 すると――


 ひょこっ……

 キョロキョロ……

「みゃ~……?」


 クッションの中から出て来る子猫が一匹ひとり


「……チャラスケ見えてるにゃ?」

 少し離れたところで寝ていたごまの声がする。


「見えてるにゃ」

 チャラスケは真剣な声で答えた。


 てこてこ

 こてん……


「「にゃ!!」」


 見ている先で子猫が転んだ。


「しょうがにゃいにゃぁ~……」

 むふぅ~っと鼻から息をきながらチャラスケはすくっと立ち上がっててくてく歩きだした。


 てくてく……

 てくてくてく……


 たどり着いた子猫の前で立ち止まってじぃ~っとその姿を見る。

 茶色いトラ模様もようの小さな体。


「まるで俺みたいにゃ……」


 連れて行こうと首の後ろを噛み持ち上げようと口を開けた――


 ダダダダダダッ!!


「にゃにするにゃ~~!!」


 何処からか走って来たひろみにゃんがチャラスケの前で飛んだ……


 メキャ!!

挿絵(By みてみん)

 ひろみにゃんの目いっぱい伸ばした腕がチャラスケの顔に直撃した!!


「痛いにゃ!!」

 反動でチャラスケは飛び上った。


「あんたはまだ近づくにゃ!!」

「だって……外に出てきたから……」

「うるさいにゃ!!」

理不尽りふじんにゃ!!」

 子猫の前に立ってひろみにゃんが凄い顔でにらみつける。


 ――これは……ヤられるにゃ……


 何も言い返すことが出来なくなってすごすごと元の位置に戻ってきたチャラスケ。

 後ろではまだひろみにゃんがうー!! とかフー!! とか言っている。


「お前にゃっちって……仲がいいにゃ」

 ごまがニヤッと笑いながら声を掛けてくる。

「どこがにゃ……また怒られたにゃにょに……」


 コタツの縁でまた丸くなるチャラスケでした。


挿絵(By みてみん)


子にゃんこを守るひろみにゃんは……怖い!!(チャラスケ談)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ