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[チャラスケ]と[迷子] 挿絵付き
その日チャラスケは何も用はないけど近所を歩いていた。
てこてこてこ
壁の上にいたにゃんこをチラッと見て
てこてこてこ
「よう!! そこのにゃーちゃん!!」
「……」
てこてこてこ
「お、おい!! そ、そこのおにゃーちゃん!?」
「……」
てこてこてこ
たまらず声を掛けたにゃんこが飛び降りた。
「ご、ごめんにゃさい。話聞いてくれにゃいかにゃ?」
「おれに言ってにゃのかにゃ? なんにゃ?」
チャラスケはその場に座った。
ポスっ
ぽすっ
そのにゃんこも向かい合う。
「ここはどこかにゃ? 少しあんにゃいして欲しいにゃ」
「なんにゃ? 迷子かのにゃ?」
くんくん
くんくんくん
「その匂いはあっちのにゃ」
「助かるにゃ。 ってどこ行くにゃ?」
「実は俺も迷子なのにゃ」
「……」
この後無事にチャラスケはひろみにゃんに見つけてもらったとさ。
くんくんするのは警戒を解く証でもあるみたいですよ(^^)




