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ウォーターバレット  作者: 柊谷
第1章
7/15

襲う理由

いつも通り何ヶ月も空いた投稿。

是非読んで言ってください!

先程通って来た道を水間は全力疾走て引き返す。

草木が水間の体に傷を付ける。



「はぁ…はぁ…一体全体どうなってんだよ!?アイツ…急にどうしちまったんだ?…」



水間は後ろを振り向く。

すぐ後ろから先ほどの青年が走って来ているの見える。



「ははっ、待ってくれよ♪君ってば意外と足が速いんだね!」



青年は笑顔でナイフを手にひたすら水間を追いかけている。



「クソっ!どこか隠れられる場所はないのか…」



辺りに視線を移すが、何も見つからない。そうしてるうちに、後ろの青年は距離を徐々に詰めてくる。

遂には距離数メートルといった距離まで詰められた。



「ははっ!鬼ごっこは楽しいね!もっと速く走らないと捕まるよ?」



水間はその声を背に更にスピードを上げた


「その調子♪その調子♪もっと僕を楽しませてよ水間君!!!」


そうこうしてるうちに水間のスタミナが切れ、とうとう立ち止まってしまう。


「ハァ…どうしたんだい?…ッ鬼ごっこは終わりかい?」


「ハァ…ハァ…あ、あぁ」


「そう…それじゃあ遠慮なく殺すよ」



そう言って、青年は水間に歩み寄る。



「死ぬ前に1つ…聞かせてくれないか」


水間は青年に問う


「……いいよ。冥土の土産に、君の質問に答えてあげる♪」


それを聞いた水間は深呼吸をし、青年に向き合って話した。


「ハァ…お前は一体何の目的で俺を殺そうとする?…俺はお前に会ったのは今日の昼頃が初めてだと記憶している。俺はお前に何かしたのか?」


「いや、水間君と会うのは確かに今日が初めてだよ。()()のはね…♪」



それを聞いた水間は「なら、なおさら俺を襲う理由を知りたい。」と発言する。



「まぁ待って。順序よく話してあげるからさ」


青年は少しの間を()け、再び話し出す。


「まず、自己紹介をしよう。僕の名前は桐島(きりしま)(ほむら)だよ。普段は君たちと同じ学生だ。まず、君を襲った理由だけど…僕のこの力を試すために…(よう)するに実験台として君を選んだんだよ。」


「何故俺を選んだんだ?他に幾らでも別の人間が居たはずだ」


「それは君と僕の()が関係しているんだよ♪」


「俺とお前の異能の関係…?」



水間は疑問に思う。

何故なら彼の異能は実に平凡であるからである。

【水を生成し、それを操る】

そんな能力はここ黄昏(たそがれ)内では別段珍しくもない。

それ故に更に疑問が湧く



「俺の能力を知っている…か。それで、俺とお前の能力の関係性ってのは一体何なんだ?」


「それについてもお応えしてあげよう!出血大サービス!僕の能力は【炎を生成して操る】能力!君の水の能力と僕のの炎の能力…ゲームなら確実にこちらが不利だけど…ここはリアルだ。僕の知識を埋めるためには君の能力で検証する必要があるんだけど…」



桐島は残念そうな顔でをする



「君は逃げてばかりでちっとも反撃してこない。これじゃあ検証の意味がない。」



水間は「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」と突っかかる。



「能力の相性を試すだけなら殺す必要性がないだろ!何で俺を殺そうとするんだよ!」



桐島はこう応えた。



「殺してみたいんだよ。人は死ぬ時どうなるか気になるんだ…♪」



彼が発したと同時にした、笑みを浮かべたその表情を見て水間は身震(みぶる)いする。



「狂ってやがる…!」


「僕はただ知識を身に付けたいだけだよ♪」



桐島はそう言い終わると、手に持っていたナイフを捨てた。

彼の周りから炎が現れる



「能力は話した…後は始末するだけだね♪」



そう言った彼は既に臨戦態勢(りんせんたいせい)に入っている。



「じょ…冗談じゃない!こんな奴に殺されるなんて真っ(まっぴら)御免(ごめん)だ!」



水間は桐島が話している時に回復させたスタミナを使い、また走り出す。



「しまった…スタミナ回復の余地を与えてしまった。」



再び、2人の逃走劇が始まった。

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