自宅DEマリア
数週間ぶりに投稿。辞めてませんよ!
(なんという事だ…まさか 休み! だったとは)
2人は青空を見上げながら絶望した。
その様子を尻目にかけて大鳥は歩き去っていった。
「なぁ水間……」
しばらくして紫村は水間に話しかける。
「なんだ…?」
水間は気だるそうに返事をする
「帰ろうぜ?」
至極当然な言葉に若干呆れつつ、
「それ以外何するんだよ………」
こうして2人は家路を辿った。
しばらく歩き、朝に紫村と遭遇した分かれ道に差し掛かり、水間は紫村と別れた。
水間は何事もなく家に着き、ドアを開ける。
リビングの方から「誰〜?」と声がする。
水間はリビングの方に顔を出した。
リビングではソファーに座ってテレビを見ていた金色の髪の少女、マリアがこちらを見ていた。
「あれっ!?水間、今日は早かったね!何かあったの?」
マリアは驚き、水間に問う。
水間はソファーに腰を下ろし、テレビを見ながら答える。
「今日…学校休みだったよ」
「ふーん…じゃあこの後時間空いてるよね?」
マリアが水間に確認をとる。
こう言った時のマリアは大概がロクでもないことだ。
「………暇じゃないよ?」
水間は嘘を悟られまいとマリアから顔を背けて答える。
「ふーん、なんで顔背けてるの?」
(ギクゥっ!?)
水間はその言葉に少し動揺してしまった。
その反応をしっかりと見たマリアは ふふっ と笑って水間に顔を近づける。
「嘘ってバレバレだよ…水間君?♡」
「はっハハ、ナニイッルンデスカー?水間さんは嘘つきませんよ!」
誰から見ても動揺してると分かる水間は、もはや嘘を吐いていると悟らせる様に頑なに顔を合わせようとしない。
「む、今日晩御飯抜きにするよ?」
水間はピクッと反応する。
晩御飯を抜かれては明日の生活に支障が出る
彼女は料理を担当してくれている。
水間は降参した様にマリアに顔を向ける。
「素直でよろしい!」
「で……確かにこれから暇ですけど。何かご用ですかマリア様…」
「うむ、心して聞くがよい! 実はたまごが残り少ないので買ってきてください!お願いしまーす!」
(なんだそんな事か)と水間は安堵の息を漏らす
「そのぐらいだったら構わないですよ。今から行ってきますね」
「うんよろしく〜」
水間は自室で私服に着替え、たまごを買いに行こうとドアに手をかける。
すると、後ろからマリアが顔を出して水間にこう言った。
「最近物騒だから気をつけてね。万が一の時はたまご捨ててもいいからね」
「当たり前だ、たまごはいくらでも替えがある。」
水間はマリアの忠告を受け取り、家を出た。