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プロローグ
初投稿です
楽しんでいただければ幸いです
カーテンの隙間から漏れる日差しが顔にかかり、男は目を覚ます。
時刻は既に8時を過ぎており、彼には『遅刻』と言う選択肢しか残されていなかった。
(こうなっては致し方ない)と、男はゆっくり体を起こし、リビングの方へと降りて行く。
リビングへと辿り着き、椅子に腰掛ける。
男がしばらく座っていると奥の方から声がかかる。
「あれ?水間降りてきてたの!?早く言ってよ!待ってて、今準備するから!」
「ゆっくりでいいよ。どうせ遅刻だ」
水間と呼ばれた男はそう答える。
…….しばらくすると金色の髪をした少女が台所からパンを皿に乗せてやってきた。
「どうぞ、今日はトーストです!ちゃんと食べてくださいよ?」
少女はそう言うと、自分の分を食べ始める。
「そういえば今日はヤケに起きるのが遅かったね。もしかして遅刻?」
少女は男に問う
「その通りです……ごちそうさまっ」
「はい、早く着替えてね!」
男は部屋に戻り、身支度を整え、ドアノブに手をかける。
「じゃあ行ってくるよ」
「いってらっしゃーい!」
少女を見送り、学校へと向かう。