第7話「自分が超特別だと思っている部分が実はちょっとだけ特別だったらどう?」
こんにちは皆さん僕は5歳になりました。この二年間で2歳も年を取ってしまいました。特に何もない日常が送られ変わったことは町に友達ができたことです。友達が!できた!これはもうまごうことなき陽キャになってしまいました。
名前:ウーグラム・オルコット 性別:男
年齢:5歳 種族:人間 魔力量15/15
スキル:士気3(全体1・個人3) 剣2
魔法:水2 土1
称号:転生者・ビビり
突然のステータスにさぞかし驚かれていらっしゃるでしょう。僕の魔力量は5も上がり、士気スキルはぐんぐん育っています。スキルレベルが上がっておりますが体感では何も変わっておりません。しかしもう士気スキルはいらないのです。なっぜなら陽キャだから!
もう最高!友達をつくれるなんて僕すごすぎない?いや申し訳ない、僕が陽キャになると思っていなかった人には残念賞の飴ちゃんをあげよう。これで口が寂しくないね!
「こら」
「あっごめん」
「魔法を教えてほしいって言われたから教えてるのに最近ぼーっとしてることが多いよ?」
「申し訳ねえ。エミリアの姉御。あっしはこれから集中するので許してやってくだせぇ」
「はぁいつまでこの演技続けるのかしら…」
「ん?何か言った?」
「何もないわ」
?
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魔法には詠唱などはなく使いたい魔法の名前を呼ぶことによって発動させる。
「ウォーター!」
水が僕の手のひらからちょろちょろ出てる。この世界の魔法は魔力を使うときのイメージで威力が変わる。ウォーターは本来ならどばっ!っと出るはずなのだが、イメージ通りに魔法を発動させるのはなかなか難しい。これでもましになった方なのだ。エミリア母さんの教え方はスパルタでやり方を見せた後はひたすらできるまでやらされる。何度魔力が底を尽きたのかわからない。ちなみに魔力がなくなると気絶して、一日は気分が悪くなる。
「ほら次やりなさい」
「ウォーター」
「時間を空けない」
「ウォーターウォーターウォーター……」
おっ勢いが増したぞ。ちっちゃいカラフルな水鉄砲くらいの勢いで出てくるようになった。
これ自分に士気スキル使って練習したらめっちゃ効率いいんじゃないか?自分が天才過ぎて怖い。
「ウォーター!」
「あら結構勢いが出るようになったわね」
「うぅ...気持ち悪い...」
もうだめ...
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起きたら夕方だっためっちゃ気分悪い...スキル使うのにも魔力使うの忘れてた。魔力切れで倒れてしまったから母さんたちを心配させちゃったかな?
「おきた?」
シルヴィア母さんとエミリア母さんが部屋に入ってきた。
「うん。気分は最悪だけどね。」
「また魔力が尽きたの?」
「おかしいのよ。いつもより魔法を発動する回数が少なかったのに魔力がなくなるなんて」
これスキルのこと言った方がいいかな?心配させるのは嫌だしでもステータス見れるって言ったらおかしい子って思われるかもだからここは慎重に言葉を選ばねば。
「昔からね頑張るぞ!って強く思ったときに魔力が減る感覚がするからそれかもしんない」
「もしかしてスキルかしら?」
「そんなスキル聞いたことない」
「そうね。明日教会に行ってステータス見てもらいましょうか」
「ん。手配しとく」
「晩御飯は食べれそうだったらメイドを呼びなさい」
そう言ってエミリア母さんは部屋を出ていき、シルヴィア母さんは僕の頭を一撫でして出てった。
いやステータスあるんかい!僕のチート能力ちゃうんかい!
次回「教会に行く」