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復讐の狂鬼  作者: 赤岩実
最後の闘い
70/73

6

 0時5分ほど前、1人の男が大声を上げた。

「斉藤、居るんだろ、潔く出てこい」

 男たちは呼び出したのが雄治であることを知っていた、恐らく山本から聞いたのだろう、そしてその言葉に誘発されように周囲のいる男たちも雄治に罵声を投げかけるように声を上げた。

「おい、斉藤、どうした怖くて顔も出せねえのか、言われたとおりに来てやったぞ、早く出てこい」

 男たちは多勢なら負けるはずはない、そして雄治をこの場で嬲り殺しにするつもりなのだろう。

 雄治はコンテナの陰からわずかに銃と顔を出して一番近くに立って笑っている男に狙いを定めた、ゆっくりと引き金を引くと静まり返ったターミナルに轟音が響き、その男の腹に当たったのか、大声をあげて腹の辺りを押さえて地面を転げまわった。

 それを見て、周囲の男たちが慌てて撃たれた男を引きずるようにして車の陰へ移動すると、援護射撃をするように辺りかまわず撃ってきた、雄治はすでに大きなタイヤの陰に身を隠しているため当たることはなく、こちらからは撃ち返さないため、すぐに男たちの銃声は静まった。

 1人撃たれたことでさっきまでの威勢はどこかに行ってしまい、こちらの出方を気にするように辺りが静まると、雄治はさらに相手に見えないように地面を這うように数メートルだけ相手に近づいた場所で一番近くに停まっている車に狙いをつけて引き金を引いた、弾は正確に車の側面を突き破ったようでエンジンをかけたままにしてあった車が大きな音をたてて爆発、炎上した。

 その車に身を隠していた数人の男たち爆発の勢いで飛ばされ、近くの車に隠れていた男たちの中にも飛び散ったガソリンを被ったようで服に火が付いて火だるまになりながら必死に転げまわる者もいた。

 雄治は、コンテナの陰を移動しながら雄治を見失っている男たちを次々と狙った、全ての予備弾倉が空になるまで撃ち終わるころには他の車も爆発させて成川組の男たちはほとんど片付けた。

 飯田と山形と山本の3人は最初の爆発と銃撃戦に驚き這いつくばるようにして来た方向へ逃げようとしたが、すでに腰が抜けてしまったのかうまく進めない。

 雄治は大きなタイヤの陰に隠れると慣れた手つきで上着や両太腿のポケットに入れておいた弾を予備弾倉も含めた全ての弾倉に補弾すると、再びコンテナの陰を這いつくばるように移動して銃を構えている者がいないことを確認しながら燃え上がっている車に近づいていった。

 雄治の姿を見つけた生き残りの組員が立つことも出来ないまま近くに落ちている銃を拾って撃ってきたが近くをかすめることすらなく、雄治は立ち止まって冷静に狙いを定めて引き金を引いた、3発目に急所を捉えてその組員を絶命させると、まだ動いている他の組員たちも反撃を許す間もなく至近距離で確実に絶命させ、空になった弾倉は地面に落としたままで最後の予備弾倉を銃に装填すると逃げ惑う飯田たちの側に小走りで駆け寄って3人の目の前に向けて発砲した、すぐ目の前に着弾した弾が火花を上げると、飯田、山形、山本の3人は観念したように完全に動かなくなり、そのまま頭を抱えるように蹲った。

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