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「ここまでしてあんたに聞きたいのはたった1つだけだ、黒幕、奴の名前をしゃべってもらう。正確には飯田や早川たちを操っていた男と言うのが正しいかもしれないな」
古河は雄治を睨みつけるだけで、何も言おうとしない。
「あんたが知らないわけはないよな、俺は知っていることを話してもらいたいから、ここへ連れてきた、だから話してくれないなら少し手荒なことをするしかない」
雄治はゆっくりと立ち上がって古河の背後に回ると、縛られてやや青白くなっている古河の左手の小指を掴んだ。
「何をする」
古河が言いかけた瞬間、雄治は力をこめて反対に捻じ曲げた。
「ぎゃああああ」
骨が折れた鈍い音とともに、古河は奇声を上げた。
「さあ、知っていることを言ってもらおうか?」
古河はあまりの痛みに、下を向いて唸り声をあげている。
「まだ話す気になれないかなぁ、それならもう1本いってみますか」
そう言いながら右手の小指に手をかけて軽く捻る。
「ま、待て、待ってくれ・・・」
古河の額には脂汗が滲み、大きく肩で息をしている。
「ようやく話す気になってくれましたか?」
わざと言葉遣いを変えながら古河の前に立った。
「お、俺は知らない、黒幕など知らない」
古河は雄治を睨みつけた、雄治は思わずカッとなって怒鳴り声を上げた。
「てめえが、知らねえ訳ねえだろうが!秘密を守ろうとする根性は認めてやるよ。だがな、俺をただのサラリーマンだと思ってなめてんのか?さっき言ったよな、もう5人始末してんだ、もうれっきとした犯罪者なんだよ、今更1人増えたって変わらねえんだからさ」
雄治は古河の後ろに回り、さっき以上に力を入れて小指と薬指の2本を捻ると古河は再び奇声をあげて気を失った。




