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復讐の狂鬼  作者: 赤岩実
待ち伏せ
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5

 19時を過ぎて薄暗くなってきた頃に新宿に着いた、いつものパーキングに車を停めようとしたが満車になっていたのでパーキングの前をそのまま通り過ぎ、少し離れたコンビニエンスストアの駐車場に車を停めた。

 雄治は缶コーヒーとタバコを数箱、そして退屈しのぎになりそうな雑誌を買って外に出ると、車の近くでタバコを吸いながら缶コーヒーを飲んだ、移動中の車のラジオでも埋めた4人のことは騒ぎになっていないし、さっき事務所の前を通り過ぎても慌ただしさは感じなかった。

駐車場でタバコを数本吸い終えて車に乗りエンジンをかけたとき、目の前をゆっくりと見覚えのある黒塗りの高級車が目の前を通り過ぎた。

 雄治は気づかれていないかと気にしながら急いで車を駐車場から出し、古河が乗っているかもしれない車の2台後ろに付けることが出来た、古河が乗っているかは後部座席の色の濃いスモークガラスでわからないが、もしもこのまま六本木の女のマンションに行ってくれれば事務所からのルート、古河の降りる場所ぐらいは確認できると思い、付かず離れずの距離を意識して慎重に運転した。

 意外にも裏道などを通らず、多少の渋滞も覚悟しているのか新宿御苑から明治神宮外苑の横の比較的大通りを通っていく、タクシーや営業車らしき車を多くみかけるものの、それほど渋滞することなく30分もかからずに六本木のマンションのある裏通りに入っていった。

 そこからなら雄治の頭に地図は入っていた、この辺りは一方通行が多いためマンションの駐車場に入るのであれば左折するはずだが、そのまま直進したことは確認できたのでマンションの正面に車を着ける、そしてそこで古河は車を降りてマンションに入るはずだ。

 新宿からのおおよそのルート、時間、20時を少し回った時間に着いたことを考えると、女はすでに部屋にいるのだろう、仮に夜の仕事をして働いているなら直接マンションへ来ずに女の店に行くはずだと仮定した。

 雄治はそれから数日、昼間は新宿の事務所を監視し、夕方前には六本木に移動してマンションの正面入口が見える場所を何か所か移動しながら入口を見張り続けた、最初はコインパーキングに停めた車で寝泊まりすることもしたが、一度部屋に入ると出てくる気配がないため古河がマンションに入ったのを確認すると六本木から新宿のサウナへ移動して眠るようにした。

 マンションの住人のごみを出す日を確認し、その日は早朝から部屋のドアが見える場所に隠れて見張っていると、遠目だがようやく女の顔を確認することが出来た、さすがに髪は少しボサボサでTシャツに短パン姿で部屋からごみ袋を持って出てきたが、その日は古河が出掛けた後も女が部屋から出てくることは無かった。

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