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事務所の中では、本木と連絡が取れないことを古河は気にしていた。
「おい、本木から連絡はまだ無いのか?」
「昨日も遅くまで待っていたのですが、何もありません。携帯も電源を切っているようで、まったく呼び出せないんです」
「あの馬鹿野郎、何やっていやがんだ!」
携帯電話を取り出すと、菱営商事の飯田に電話を入れた。
「古河ですけど、飯田さん?本木と会ったのはいつですかね?」
「先日ご一緒させていただいた時以来、本木さんとは会っていませんが、どうかしたんですか?」
「ここ数日、まったく連絡がつかないんですよ。ちょっと早川さんに聞いてもらえませんか?」
「実は、早川と大山も、ここ数日連絡がつかないんですよ、出張しているらしいのですが、携帯電話も繋がらなくて」
「あの2人もですか?わかりました、こちらでも調べてみます」
古河は電話を切ると若い組員たちに3人の所在を調べるように言った、事務所にいた男たちは慌しく一斉に事務所から出ていった。
若い組員たちが飛び出すように慌しく出ていくのを見た雄治は何かあったのではないかと思ってパソコンでニュースを見たが、山奥に埋めてきた4人の遺体が発見されたという記事はなくホッと胸を撫で下ろしたが、会社のメールアドレス宛にまたしても情報提供者から送られてきていたメールを見て驚いた。
斉藤雄治様
無線のカメラに気づいたようですね。しかし、私の正体を探ろうとしても無駄です。
ところで、古河についての情報を提供します。
古河は、六本木のマンションに女を囲っていて、最近は毎晩そこに行っているようです。
住所は・・・
メールには六本木の地図が添付されており、マンションの場所に印が付いていた、すぐにパーキングから車を出すと六本木へと車を走らせた。




