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翌朝、食堂で喫茶店のモーニングセットのようなトーストとコーヒー、小さな器に盛られたままになっていた少し乾いたキャベツと玉ねぎのサラダにドレッシングをかけた軽い朝食を取ると、朝7時前にはサウナ店の駐車場から車を出し、少し離れたコンビニエンスストアでパンと缶コーヒーを数本買い、駐車場で缶コーヒーを飲みながら吸いだめするように3本ほどタバコを吸った。
雄治は車を移動させて昨日と同じパーキングの同じ場所に車を停めた、寝不足というほどではなかったが、奴らもこんな早くからは行動しないだろうと思い、車の中で2時間ほど仮眠をとってからコンビニで買っておいたパンで空腹を満たすと、事務所とは反対側の車の窓をわずかに開けてタバコに火を点けた、ほんの数時間吸わなかっただけなのにニコチンが体の中に染み込んでクラクラする。
ゆっくりと1本吸い終えて窓を閉めると再び目を閉じた、眠ったわけではないが目の前には恭子と川上が現れて何かを語りかけている。
恭子・・・川上くん・・・すまない・・・そうつぶやいて目を開けると、建物の入口の扉の鍵を開けて建物に入っていく2人の若そうな男が見えたので、またタバコを我慢しながら監視した。
正午近くなって突然事務所前に数人の男たちが出てきて慌しくなり、10分ほど経った頃に1台の黒塗りの高級車が建物の前に停まった。
車に一番近いところに立っていた男が後部座席のドアを開けると、中からいかにも高そうな黒いスーツを着こなした、がっしりとした体格の男が降りてきて足早に建物の中へと姿を消した。
顔は見えなかったが、出迎えに出た者たちの態度や男の風貌、どことなく感じた貫禄のようなものから奴が古河だと思い、さらに注意深く見張って古河と思われる男が外出するのを待った。




