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復讐の狂鬼  作者: 赤岩実
監視カメラ
43/73

4

 雄治は銃を入れているアタッシュケースにパソコンと受信機も入れて出社した、仕事の仲間には、少しの間だけ集中して仕事をしたいといって会議室に篭るとパソコンを立ち上げて受信機の周波数をゆっくりと調整しはじめた。

 しばらくすると、パソコンの画面に事務所のようすが映し出された、どうやら3階の総務の事務所と思われる映像、雄治は画像が最も綺麗に映る周波数をメモしながら次々と各フロアのようすが撮られていることを確認したが、隠しカメラが設置されているのは事務所だけでなく、一部の会議室にも設置されていて、かなりの台数が仕掛けられていることがわかった。

 これだけあるのだから複数の人間が関わっていると思った、全てのカメラの存在を調べようと思っていると、パソコンのモニタに自分の後ろ姿が映し出された。

 隠しカメラを探っていることがわかってしまったと思ったが、幸いなことにパソコンの画面や、受信機は映っていなかったため、ただパソコンに向かって仕事をしているようにしか見えなかった。

 雄治は隠しカメラに映らないように受信機の電源を落とし、仕事をやめるふりをしてパソコンを閉じると、受信機をポケットに入れてカメラの死角と思われる場所へ移動してカメラを探った。

 小さくてカメラの存在はわからない、天井裏を覗いてみればわかるのかとも思ったが、とりあえずカメラを探すのを諦めて会議室を出ると、課長不在のため代理となっている係長の横田に、また1週間の休暇申請をして会社を出た、横田も部長と課長が不在で川上の件などもあって疲れているようで何も言わずに休暇届を受理してくれた。

 会社の建物から出ると、すぐに木陰に入ってパソコンと受信機の電源を入れた、メモしておいた周波数に合わせてみたが電波が届かないのか画面には何も映らない、それほど会社の建物から離れていないことを考えると、遠隔地、いや建物の外で電波を受信するのは不可能ではないか思った、そうなると情報提供者は社内の人間、もしくは仮に高性能の受信機で電波を受信しているとしても、それほど遠くで受信しているわけではなさそうだ。

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