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あの日の雄治たちの行動を全て見ていたかのようなメールに恐ろしくなった。
もしかして、あの日も事務所の中を撮影していたのだろうか、だが、そんな気配は全く感じなかった、いくらなんでもあの状況で他の人がいたら気づかないわけはないと思ったが今までの画像についても冷静になって考えた。
もし事務所の中に隠しカメラが仕掛けられているとしたら・・・いったい誰が何の目的でそんなことをしたのだろうか、それに女性がレイプされた現場は同じ場所ではないから、事前に知っていた者が仕掛けて撮影したのか、それとも奴らの仲間が裏切って隠しカメラで撮影していたのか、色々悩んだが結論は出ない。
翌日も出勤したが午前中だけで早退すると、隠しカメラについて調べるため秋葉原に向かった。
無線方式の隠しカメラの電波を傍受できるようなモニタや、受信機のような物が売っていないかと思い、路地裏などにある数件の小さな店を回ってみると、想像していたとおりの装置を発見した。
その装置は携帯電話を二周り程大きくしたトランシーバーのような形をしていて、パソコンに接続して専用ソフトを使って無線カメラや盗聴器の電波を受信しパソコンでモニタに表示したり、音声データを保存したりできるというものだった。
雄治はすぐさまその装置を購入すると、パソコンに接続した状態で移動する必要があると思いB5サイズの中古のノートパソコンも購入して帰宅し、すぐにパソコンに接続して必要なソフトウェアをインストールした。
設定が完了して専用のソフトウェアを起動するとパソコンの画面に受信画像を表示するためのウィンドウが表示された、受信機側に付いている周波数を調整するつまみをゆっくりと回してみると連動しているのか画面には周波数がデジタルで表示された、しかし受信可能範囲にカメラが無いのか何も映像が映ることはない。
しかし、これを会社に持っていき社内に隠しカメラが設置されているのかどうかは調べることは出来ると思った、そして、その電波を受信している場所が社内なのか社外なのかがわかれば、謎の情報提供者に近づけるかもしれないと考えた。




