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「それなりに切れそうだな、それじゃあ、じっくりいこうか・・・後でこいつらもペラペラと話したくなるように俺の怖さを少しくらい見せておくか」
早川と大山の腹を軽く蹴って、気を取り戻させる。
「2人とも、お目覚めはいかがですか?これからこちらの本木くんに実験台になってもらいます。いったいいつまでその根性を見せて黙っていられるでしょうか?そしてどの位で頭がおかしくなるでしょうか?乞うご期待」
わざとらしい言葉で冷酷な顔をして言う雄治を見て、早川と大山は再び気を失いそうになったが、雄治はそれを許さない。
「斉藤くん、私たちが悪かった。頼む、許してくれ、頼む、このとおりだ」
大山は大粒の涙を流して命乞いをはじめた。
「斉藤くん、私からも頼む、大久保を殺したことは誰にも言わない。我々だけの秘密にしよう、金も払う、だから頼む、命だけは助けてくれ」
早川も必死だ。
「お前らさ、本当に都合が良いこと言ってんなぁ、自分たちがやってきたことを知られないように恭子を殺したくせに、今度は命乞いかよ、俺が大久保を殺したことを話さないなんてこと、いったい誰が信じるんだよ?世の中はそんなに甘くないと思うけど」
それでも早川と大山は必死に命乞いを続けるが雄治は聞く耳を持たないと言わんばかりに本木の方を向いて背を向けると、本木の尻のあたりを蹴ってうつ伏せにし、その尻にナイフを突き立てた。
「ぎゃあああああ」
本木は強烈な痛みに奇声を上げた、早川たちは言葉を失う。
「ここなら簡単には死なないだろう」
ナイフを抜かないためじわじわと血が染み出し、ズボンが赤黒く染まっていく。
「さあ、知っていることを全部話してもらおうか!」
「し、知らん、たとえ知っていても話すものか、俺をなめるな」
それでもまだ本木は強がっている。
雄治はナイフをぐりぐり回すように動かしたが、本木はどれだけ奇声を上げても命乞いはせず、写真の男のことについて一切話そうとはしない。




