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復讐の狂鬼  作者: 赤岩実
トカレフ
27/73

7

 それほど体に大きな反動は感じなかった、今度は膝を軽く曲げて腰を落とし、印刷しておいた紙を参考にして狙いを定めてもう一度撃ってみた。

 今度は空き缶の左横を通ったようで空き缶の数メートル先の地面に着弾して砂煙があがった、同じようにして弾倉の残り5発を撃ってみると、缶には全く当たらないが、だいたい同じような場所に着弾しているような気がした。

 再び腰を下ろして考えながら弾倉を満たしていく、どうやら肘を張って無駄な力が入っていると引き金を引くときに狙いが外れる、それと撃った衝撃で銃身がやや左側に動くため左側に着弾するのではないかと考えた。

 想像したことを試すため立ち上がってスライドを引いた、まだ慣れてはいないが7発撃ったことで少しだけ気持ちに余裕が出来たのか肩の力を抜いて構えることもできるようになった、右肘を軽く曲げ左の手のひらに銃床を乗せるように添えて安定させてみる、軽く左目を閉じて照準を空き缶に向けると、そこからわずかに右に狙いを定めて引き金に掛けた右人差し指の力加減に注意しながら、ゆっくり引き金を絞ると、いきなり空き缶が置かれている切り株に当たって木くずが舞い上がった。

 同じような動作と狙いで20発ほど撃ってみるとすっかり発射時の衝撃には慣れた、もちろん缶には当たらないが同じような場所に着弾するようになったため、撃つのをやめ印刷してきた紙を参考にしながら銃を分解してみる、もともと機械いじりは好きな方だし、軍用銃と言うことで印刷した紙にも書かれていたように単純な構造になっているので、銃身の熱さに注意しながら分解して念入りに掃除し、戸惑わずに組み立てることも出来た。

 分解掃除したゴミを残さないようにコンビニ袋にまとめると、またタバコに火を点けた。

緊張というか興奮しているのか、残しておいた3本の缶コーヒーをいっきに飲みきると他の空き缶と同じようにいくつかの切り株の上に置いた。

 咥えていたタバコを吐き落としてしっかりと踏み消し、弾倉を装填してスライドを引くと、ニコチンのおかげで落ち着いたとは思わないが妙に落ち着いた気分になっていて、さっきと同じように空き缶に狙いを定めて数発撃った。

 またしてもほぼ同じ場所に着弾したため、印刷してきた紙を参考に照準の合わせ方を少し変えて引き金を引いてみると、今度は空き缶の上を通ったようで先にある木の幹に当たったのが見えた、次は少し下を狙って引き金を引くと空き缶が見事に弾け飛んだ。

 残りの弾で同じように狙いを定めて他の缶を撃ってみると、距離に応じて多少は上下の狙いを変える必要があるが左右のブレは大幅に減ったため、空き缶のプルタブをはずして手前側の照準のポイントとなる場所に、わずかに傷をつけて目印を付けた。

 当たって変形して弾け飛んだ缶を置きなおし、7発連続で狙いを変えながら撃ってみると今度は5発当てることが出来た、かなり銃の扱いに慣れてきたのと弾をあまり無駄遣いするわけにいかないので空き缶と落ちている空薬莢を全て回収し、再び分解掃除をしてから銃を油紙で包んだ。

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