2/2
第二話 怒られる大人
携帯のアラームが鳴り響く。朝だ。
変わらない一日が始まる。
毎朝、5時45分に起きて、歯を磨き、シャワーを浴び、化粧をして会社に向かう。
そして、気づけば一日が終わっている。
毎日、代わり映えのない日々だが私はこの生活に不満はない。むしろ、楽でいいとさえ思っている。
身支度を済ませ、ドアに手を掛けると口論が聞こえてきた。
ドアを開けると警察に連れて行かれる男の後ろ姿があった。
すごい怒られてる。
いや、なにしてんの?
流石にマズいと思い、警察に一言。
すみません、それ、兄です。
つづく