神様、ごめんなさい。
連続投稿!
「じょ、冗談ですよ……、あはは……。 だ、だって、私も一応貴族なのですから、その……ユウスケさんがお婿さんになったら貴族の位になりますし、結婚したら、お父様に別荘を貰えるって聞いたんだもん……」
と、アメリアはみんなに聞こえてしまったのを気づいてしまい、顔が真っ赤に染まり、焦って弁解する。
「だって、だって、お父様が……。お父様が……」
「わ、分かったから、落ち着いて」
アメリアは両手で自分の頬を触れて、もじもじとする。
まだ暴走は止まらない。
ここぞとばかりに、ルナと神様が便乗し始める。
「わ、わたしだって、その……けっこ……したら、頑張って家作るもん……」
「いや、どうやって……」
「魔法で創れるもん! 土で創れるもん!」
「土の家に住みたいのか!?」
「ユウスケさんとなら……」
「私はその……幼女だし……」
「……ふっ。エシュテルは何年生きてんのやら……」
鼻で笑った瞬間に、一気に寒気がした。
「おい、今笑ったな? それぐらいにしとけよロリコン♪ ぶっ殺すぞ♪」
「ロ、ロリコンちゃうわ!」
「ふふっ。 何ロリコン否定してんの? 少し周りを見なさい。 幼女か美少女しかいないじゃない。 このロリコン野郎♪」
神様は俺に見えるように拳を握り、周りにはどす黒いオーラを放ち、ゆらゆらと揺れている。
そのオーラは、どんどんと量が増している。
これ以上反論したらまずい……!
「すみません、調子に乗りました……。許してください。謝りますので、その拳を抑えてください……」
神様の地雷を踏んでしまい、俺は土下座して必死に謝る。
「リル! 後で、お肉を一杯買ってあげるからこの場を鎮めて!」
「私をお肉で釣ろうとしても無駄ですよ、無理なのものは無理……」
アメリアは未だに暴走して弁解してる。
ルナは途中から妄想世界へ。
神様は笑顔で俺を見下ろす。
リルはこの大惨事を見て、俺をジト目で見てくる。
「どうして、こんなことに……」
◇
結果的に、神様に許してもらい。
暴走した二人は何とか落ち着ついた。
「結局どうしようかな……」
「とりあえず、大工さんが空くまで宿暮らし?」
「だな。 それしかないでしょ」
と、話しながら歩いていると急に声をかけられた。
相手はたまに冒険者ギルドで見かける大男だ。
筋肉質で戦士風な体つきでバスターソードが似合いそうだが、
実は魔法使いだったりする。
「よう、お前ら。 家を探してると小耳に挟んだが、あってるか?」
「ああ、そうだな」
「だったら、いい話があるんだが聞いてくれるか?」
俺達はこの冒険者の相談に乗るため、酒場へ行った。
テーブル席に座り、冒険者はエールを頼んだ。
もちろん、俺達は水を頼んだ。
「んで、いい話ってなんだ?」
「……ぷはっ。 あぁ、実はな、知り合いというか仕事仲間にお偉い貴族様がいてな。 その貴族様が、どうも処理に困ってる屋敷があるらしいんだ。 元は別の貴族の屋敷だったんだが没落してな。 没落貴族の領地を受け持つことになったんだ。 それでその屋敷ではどうも夜な夜な声がするらしく。 不気味と思った貴族様は、聖職者を雇って調査したらしんだが、その調査したらやつらは帰ってこなかった」
これって、あれだろ。
お決まりの屋敷を貰えるイベントだろ?
「それで今度は、知り合いである俺らのパーティが指名をくらってな。 正直、ゴースト系の討伐は相性が悪くてな。 そこで、お前たちに相談だ。 俺らの代わりにモンスターを討伐してくれないか?」
「質問があるのだが」
「おう、なんだ?」
「何でその貴族様は、屋敷を手放さなかったんだ?」
「それは、没落貴族の領地にある鉱山が前々から欲しかったららしく。 鉱石を掘る際、屋敷を宿舎にしようという計画らしい。 まぁ、ここまでしか聞かされてないんだがな」
「なるほど、依頼は分かった。 報酬は?」
「その貴族様がもつ、一つの別荘をくれるんだとよ」
「みんなはこの依頼受けるか?」
「うん、私は大丈夫だよー♪」
「わたしもいいです!」
「私の光魔法が通じればいいんですけどね……」
「お肉を買ってくれるなら」
アメリアは少し不安そうだが、きっと何とかなるだろう。
アメリアの光魔法は強力だからな。
「その依頼受けるよ」
「分かった。 このこと貴族様に伝えておく」
冒険者は俺たちの分まで勘定し、酒場から出た。
「よし、このテンプレイベントを完遂し、家を手に入れるぞ!」
「「「「おー!(♪)」」」」
誤字・脱字あったらすみません。
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悪口はやめてね。作者は豆腐メンタルなので泣いちゃうから‥‥(´;ω;`)
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