観察と隠密
今回は神様視点です
Twitterの方に、VRoidで作った神様とリルの画像がありますので、是非見に来てください。
後書きの下の方にリンクを貼っときます。
私は、川辺でウインドウモニターを出しながら休んでいた。
モニターに映っていたのは、先ほど戦っていたお兄さんとリルちゃんの騙し合いを観戦していた。
「ありゃりゃ、お兄さん油断しちゃったね……。 いくら、遊びだからって油断しちゃいけないんだよ。 これは、また教育しなきゃね……」
その時の表情は悪魔のような笑みを浮かべていた。
「えっと、ほかに残ってるのは……」
ウインドウモニターを操作していくと、映像が切り替わっていく。
その映像に映っていたのは、ルナちゃんとアメリアちゃんだった。
二人は仲が良く、よく一緒に行動してることが多い。
アメリアちゃんは末っ子なので、ルナちゃんを妹のように接しているのかなと思う。
別に、私はハブられていると思ってないもん!
私だってよく二人と一緒に出かけているもん!
お兄さんはリルちゃんと一緒にいることが多いけど……。
次に画面を切り替えると、そこにはあのお兄さんの友人? 悪友?のカズキさんと一緒にいた幼女が映っていた。
まさかの一人で行動している。
周りをおどおどしながら見ているので、きっとカズキさんを探しているのかなと思う。
次に画面を切り替えると、カズキさんが木影で隠密している。
どうやら私を見張っているようだ。
「そこの木影に隠れていることは、バレバレだよ。 カズキお兄さん?」
私は態と、幼い女の子のように声をかける。
もしロリコンなら、今の言葉で釣れるだろうと考えて誘う。
「カ、カズキお兄さん……だと……!?」
木影から呟く声が聴こえてきた。
おいおい……、隠密してたんじゃないの……
こんな安い誘惑に釣れるなんて、何のために隠れてたのかな。
「もう出てきたら、カズキお兄さん?」
私の言葉に乗ったのか、木影からやっと顔を出してきた。
「いつからバレていたのかな?」
「う~ん、数分前かな? 少量の気が漏れていたから、気づいちゃった」
とりあえずブラフを掛けてみる。
「そんなにかな? 隠密は結構自信あったのにな~」
うん、隠密は完璧だった。
この人は強者だ。
もしかしたら、お兄さんよりも強いかも……。
その強さはステータス面ではなく、戦闘経験からよる判断だ。
以前お兄さんと闘っていたとき観戦していたけど、戦闘は互角だった。
だが、もし戦闘場所が隠密ができるとこだったら負けていただろう。
でもでも、お兄さんには 《危険察知》があるし……。
どっちが勝っていたんだろう。
今ではどうでもいいことに頭を抱えて考えていた。
「ね、ねぇ、エシュテルちゃんだったかな? も、もう一回『カズキお兄さん』って呼んでくれないかな?」
「いいよ♪」
「まじで!?」
「うん、私に勝ったらね」
「それは魅力的な提案だね。 このカズキお兄さん、本気に頑張っちゃうぞぉー!」
「うんうん、……きて。 叩き潰してあげるから♪」
「そ、それはそれで……ご褒美///」
「うわー……、カズキさんって何でもいけるんだね……」
「あぁ! 可愛い女の子にやられるなら何でもご褒美さ!」
「この清々しさは、どっかの誰かさんに似てるなー」
ということで、私とカズキさんとの戦いが幕を開けた。
「このままでは、一方的に終わるからハンデをしないとね。 《写生》」
「まさか麗しいお姫様に手加減されるなんて……」
《写生》。
一定時間、対象者のあらゆる能力をコピーすることができる。
それは、ステータス、スキル、固有スキルや見た目までできる。
この魔法を使うことによってカズキさんとの圧倒的なステータスの差なくし、ちゃんとしたゲームにさせる。
う~ん、身体が急に重くなったな~。
若干、怠惰という感情が襲ってきてこのまま寝ていたいという欲が高ぶっていく。
「レディーファーストだ。 そっちからどうぞ」
「それじゃあ先制をさせていただくよ。 ――《影矢》」
誤字・脱字あったらすみません。
感想、アドバイス、質問を待ってます。
悪口はやめてね。作者は豆腐メンタルなので泣いちゃうから‥‥(´;ω;`)
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