初めて魔法を使いました。
「それじゃあ、はじめようかお兄さん♪」
神様は、何もない空間から8枚の紙切れを取り出し、俺に渡してきた。
「このスクロール持って、《アクティブ》って言ってみて」
「《アクティブ》はね、魔法道具とか使うときに起動するための魔法なの」
「お、おう。《アクティブ》」
手に持っていた、スクロールが溶け出し、俺の体に入ってくる感じがした。
おぉ!これで、俺も魔法使えるよになるのか!
「ステータス見てみて」
(ステータス)
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名前: タナカ ユウスケ Lv 1
種族:人間
HP 1000/1000
MP 500/500
STR 100
VIT 100
INT 150
MEN 150
AGI 100
TEC 100
LUK 100
<スキル>
《身体強化 Lv:1》《火属性魔法 Lv:1》《水属性魔法 Lv:1》
《土属性魔法 Lv:1》《風属性魔法 Lv:1》《光属性魔法 Lv:1》
《闇属性魔法 Lv:1》《空間魔法 Lv:1》《時間魔法 Lv:1》
<固有スキル>
《鑑定 Lv:-》《スキルコピー Lv:-》《急成長 Lv:-》
《魔法適正 Lv:-》
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WOW!マジ神様チート なにこれ、超やべぇーよ。
俺、チート無双始めました。
「魔法を覚えたからって、使い方知らないんじゃ使えないよお兄さん。まず、魔法に必要なのはね、魔力操作とイメージが必要よ」
「魔力操作?なんか、難しそうだね……。でも、妄想なら得意だよ!ふんす」
「ふふっ、そうだね、得意だもんね妄想。 魔力操作はね、文字通り魔力を操作するのよ!」
少しドヤ顔で言ってきた神様。
うん、そうだね。でも、どうやるのかわからないよ神様。
「説明するのが難しいのよ、このバカぁ!」
なんか急に罵倒されたんだけど……。
神様は、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら怒ってきた。たぶん、ドヤ顔をきめたのに、空ぶったから怒ったのか。怒った顔も可愛い。
いやいや、そうじゃなくて、俺、何考えてるんだ……。
「魔力操作ってね、ほとんど感覚でやるものだから教えるのが難しいのよ、私の場合はね、体に流れてくる水をイメージして、水を操作してるの」
と言いながら神様は、人差し指を俺のほうに向けてきた。
「私の魔力を人差し指に集めるイメージをして、《ウォーター》」
指先からドバっと水を出した。
「どう、わかった?」
「わかりません」
いや、手本見たって普通にわからねぇよ、出来て当たり前みたいなこと言ってんの!
体内に流れる水をイメージって難しいよ!
というか、《魔法適正》の効果に魔法を使いこなせるって書いてあるじゃん。それってただの説明だったの?《魔法適正》機能してー!
「これは、基礎中の基礎だよお兄さん。魔力操作なんて、誰でもできるものだよ」
「そう言われてもなー」
イメージしろ、俺。
心臓から押し出される血、大動脈から流れた血を悩へ行き、神経を使い、指先に行くイメージ
これでどうだ!《ウォーター》!
俺の人差し指から大量の水が放出された。
「す、すごい、すごいよお兄さん!魔法使えたね!それも、《身体強化》と《水属性魔法》同時にできたね!」
「《身体強化》?そんなの使ってないよ」
「でも、お兄さんの体の周りにオーラみたいの出てるよ」
「そういえば、そうだな。体もなんだか軽いし」
「すごいけど……。早く魔法止めないと、MPが……」
「あっ……」
意識が薄れていく‥‥。せっかく魔法使えたのに‥‥。
「はは……。今度からは、ちゃんと、MP管理しないとね……。おやすみ、お兄さん」
次回予告?あれは、嘘だ。(`・ω・´)キリッ