エクティニシ
武器や防具の名前や能力を募集中!
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・能力
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感想蘭で募集してます。
今回も白紙 師墨様に描いていただきました!
ツイッター 白紙 師墨@49ihsB8p8LLsEBv
フォローして頂いて貰えれば幸いです!
あれから皆と合流し、国が発行した緊急クエストの達成報告をするため冒険者ギルドに向かい始めていた。
「ユウスケさんたちは、どうでしたか?」
「わたくしも気になります!」
俺が大物を討伐したことによって、ルナとアメリアが瞳がキラキラと輝かせながら訊いてくる。
「どうってなー。なかなか危なかったぞ。新しい力に目覚めなかったら負けてたかもな」
「えっ、ユウスケさんがっ!?」
「そんなに驚くことないよ。お兄さんって意外と負けてことって多いよ♪」
「そ、そ、そんなことない――あったわ‥‥」
会話している間に、冒険者ギルドに着いた。
中に入ると、とりあえずソワソワしている受付嬢に討伐したと報告をし、《格納》を使い虚空からパラサイトクイーンの死骸を取り出し、証拠を見せた。
すると、冒険者ギルドがいた冒険者たちが「おぉーっ!」と盛り上がり、スタッフさんたちが大急ぎで冒険者ギルドから出た。
たぶん報告しに行ったんだろう。
俺は、皆が集まっているテーブルに向かい、リルの隣が空いてるので隣の椅子に座った。
「そういえば、リル?」
「はい、何でしょうか?」
「あのあと、どうだった?例のアレは手に入った?」
「すみません、ご主人様。入手できませんでした」
と、リルはしゅんと耳と尻尾が垂れ下がった。
その様子を俺は脳内保存をする。
「敵はかなりの強者でした。本気を出さざるを得ませんでした‥‥。ちゃんと、敵を殺したのですがマジックアイテムである指輪が外せませんでした。指を切り落とそうと思いましたが、そこでご主人様の方に凄い音がしたので、ご主人様優先でそちらに向かいました」
おぉ。前回のリルの戦闘を簡易に纏めたぞ、リルお疲れ様。それと、あっさりと怖いこと言ったよね‥‥。
と思ってたら、神様が俺の袖を引っ張ってきた。
「はい、何でしょうか?」
「お兄さん、メタ発言だよ‥‥」
「あっ、はい」
それを言うだけに袖引っ張って上目遣いとか、可愛い。
「ルナとアメリアはどうだったんだ?」
「私たちですか? そうですねー‥‥。 最初は順調でしたけど」
「途中で四帝の一人さんが現れて、ピンチになったとこ」
「私が助けたんだよ♪」
「へぇー。エシュテルが助けをねー。相手はエシュテルが出るほどの強敵だったのか?」
「うん、そうだねー。お兄さんが相手だったら負けてたかもね♪」
「まじかー」
俺も虫相手に苦戦するとかなー、もっと強くならないとな。
――数時間後。
俺たちが冒険者ギルドで待っていたところ、受付嬢に呼び出された。
向かうと、そこには麻袋に包まれた金貨が大量に置かれていた。
「パラサイトクイーンを討伐して頂きありがとうございます。ユウスケさんたちが、討伐して頂いたお蔭様で最低限の被害で収まりました。この金貨は国からの報酬です、本当にありがとうございました。
そういえば、ユウスケさんたちは国王から『エクティニシ』という催しに参加するよう招かれていましたよ?」
俺は報酬金である一億一千万ロリの金貨が入った麻袋を受け取り、そのまま《格納》を使い虚空の中へと放り込んだ。
そして、国王が開催するイベントの招待状をパーティの人数分貰った。
このイベントは、国の安全になったことの祝したものだろうな。
一言で言うと、めんどくさい。
でも、国王から招待もとい、強制参加だ。受けなければ反逆罪とかになりそうで怖い。
とりあえず、皆に配った。
◇
あれから数か月後。
『エクティニシ』の開催日。
俺達は冒険者ギルドに用意してもらった、高級スーツと高級ドレスを借りた。
こういうイベントは、ほとんど貴族しか出ないので、冒険者から出ることがほぼないということで、冒険者ギルドの代表的な立ち位置として借りたのだ。
俺達は借りたスーツとドレスに着替え、王城に向かう。
門兵さんに招待状を見せたら、敬礼をして門を通してくれた。
会場に行くとテーブルには豪華な食事が並べており、貴族達がワインを片手に優雅に会話をしていた。
会場内を歩いていると、嫌な目線が俺達の方に向けてくる。まるで、野蛮な人間を見ているような感じで。
すると、一人の中年太りの貴族が寄ってきた。
「おい、そこのお前。何故こんな所に、野蛮な獣人を連れてきている?」
差別か‥‥。
よりにもよって、俺の可愛いリルに舌で舐めまわすような目で見やがって。
「このリルは、俺の仲間だ。ちゃんと国王にリルの分の招待状を貰っている。別にここに来てもいいだろ」
「こ、この平民ごときがの俺に舐めた口をしやがって‥‥! 俺は、貴族であるぞっ!」
「なんだ、こいつ‥‥」
俺は、この貴族に対してイラッときていた。
「御止めになってください!ベルボーさん?」
間に入ったのは、アメリアだった。
「あ、あ、あなたは‥‥っ!? カリス様っ!?」
えっ?なにこの反応‥‥。
「‥‥‥お兄さん。ほら、アメリアって公爵家の娘さんじゃない?貴族の位で言うと一番上だよ」
と、神様は俺の耳元で言う。
それが意外とくすぐったくて、気持ちいい。
神様が耳から話すと、ジト目で見つめてきた。
あぁー、そういえばアメリアってとてもお偉い貴族ということすっかり忘れてたわ。
「あれれ?そこにいるのは、アメリアちゃん?」
「お、お姉さまっ!?」
「そーだよー。アメリアちゃんのお姉さまですよー」
カナリアは軽く手を振りながら笑顔で近づいてくる。
アメリアは突然の出来事で狼狽える。
「それで、お姉さまなぜここに?」
「うーんとね。お父様とお母さまの代わりに出ることになったんだよ。 本当は今日、カーくんとアーちゃんと一緒にクエスト行くはずだったのに、ドタキャンしちゃったよー。ぶー。」
カナリアは少し不機嫌になりながら、頬を膨らませる。
と、話している間にあの貴族が何処かに去ってしまった。
「チッ。あの貴族め‥‥、今度同じようなことがあったら――」
悪態をついていると、扉の方から歓声によって賑やかになった。
「急に騒がしくなったな‥‥」
「王族の方々が御出でになったと思いますよ」
アメリアの予想通り、現国王陛下、第一王妃、第一王子、第二王子、第三王子、第一王女、第二王女の順で登場した。
王族の勢揃いだ。
それぞれ会場にある壇に上がると、片手にワイングラスを持って現国王陛下の挨拶が始まる。
◇
「この度、魔物によって王都が崩壊しかけたが、あるパーティによってこの王都の危機が救われた。
今、この会場に英雄殿達を招待してある。冒険者‥‥‥‥、えーっと。我も‥‥パーティ名知らないのだが‥‥‥」
国王は、挨拶をちゃんと決めたかったようで少し困り、周りがざわざわとしてきた。
ごめんねー。俺達、パーティ名を決めてなくて。
「ユウスケ殿とその仲間たち、前へ」
やっぱ、顔バレされてるからご指名できちゃったよ。
俺達も壇の前に行く。
「よくぞ、この王都を救った。其方達がいなければ崩壊していた。其方達はこの国の英雄だ。
この国の英雄、そしてこの国の今後の平和を願いを込めて、祝杯しようではないか!」
と、国王はワイングラスを上にあげ、乾杯の音頭をとる。
王族たちが先にワイングラスを口に持っていき、ワインを飲む。
すると、周りの貴族達も真似をするように口に持っていき、飲む。
俺は未成年のため飲む振りをするだけだが、この世界では酒の制限はなく、自己責任で飲んでもいいらしい。
「リルにはまだ早いよ、めっ!」
俺は酒を飲もうとするリルに注意をする。
因みに、俺達は酒を飲んでいない。意外に、神様も飲んでいない。
――パリンッ!
俺がリルに夢中になってると、急にグラスが割れる音が響く。
ワイングラスが床に落ちてグラスが割れ、ワインが床に散らばる。
その持ち主は、胸に手を当てて苦しみながら床に倒れる。
周りがざわつく。
「陛下っ! ごしっかり!」
「回復魔法を使える者はいないかーっ!」
「クソッ!誰が陛下を‥‥」
etc.
そう、倒れたのは現国王陛下。
王妃が慌てて兵を呼び、犯人捜しへと駆り出される。
俺は一応回復魔法みたいなものが扱えるので、国王に駆け寄る。
俺は散らばったワインを一舐めする。
「っ!? こ、これは‥‥ 青酸カリ!!!!」
「そんな訳ないでしょ。はぁ‥‥、まったく」
神様は呆れたような目で俺を見つめる。
「だって、あのシーンをやってみたいじゃん!」
「分かるけどさー。これ、本当に人の命が掛かってるんだよ?」
「は、はい‥‥。 でも、このワイン本当に毒が盛ってるよ‥‥、《ヒール》」
俺は強力の毒によってHPが散り散りと減っていたので、自分の体を毒をくらう前に戻す。
どうやら、国王陛下が持っていたワイングラスの淵に少量の毒が盛っていた。
「茶番してないで、早く王様を治してあげなよ」
「お、おう。 《ヒール》」
緑白の光が国王の体を包み、虫の息だった国王陛下が見る見るうちに、身体が元通りになっていく。
国王陛下は元通りになったが、気絶しており目覚める気配がない。
兵が気絶している王を運び出し、兵による嘘を見抜くマジックアイテムを使う取り調べはあったが、俺達は大丈夫だった。
疑いが晴れた者たちは、次々と会場から立ち去る。
俺は誰が犯人かは予想が付いていた。
国王陛下が倒れた際、ニヤリと一瞬笑みを浮かべた第一王子の姿を見てしまったからだ。
こういう宴会のやつってどうやって書けばいいかわからないので、想像で書いてしまいました。
王の威厳を保ったセリフって難しい‥‥。
誤字・脱字あったらすみません。
感想、アドバイス、質問を待ってます。
悪口はやめてね。作者は豆腐メンタルなので泣いちゃうから‥‥(´;ω;`)
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