マッドサイエンティスト
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新作の小説 『VRMMORPG ――幻想世界ファンタズマ――』
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是非、読んで見てくださいm(_ _)m
PV60000突破、ありがとうございます!
俺とリルは、パラサイトクイーンと思われる甲高い鳴き声を発する方向へ走って向かった。
向かう先々で、黒い魔物に遭遇してきた。
その度に、俺は《格納》を使い、虚空から【魔法断切剣】を取り出し黒い魔物たちを切断していく。
おかしい……。
さっきから、虫の鳴き声ぐらいしか聞こえないのだ。
先に向かった冒険者たちは、今何をやっているのだろうか。
少しでも敵のHPを削いでくれたら、どうでもいいことなんだがな。
走っている途中、隣で走っているリルの可愛らしい耳がピクピクと動いた。
「ご主人様! そこの物陰に何かいます!」
その物陰の方に指を指す。
「それって人間か?」
「はい。 ですが、悪意をもった人間だと思います」
「それって……」
「はい。敵です」
まじかー。
そいつは、虫の横取りしに来たのか?それとも、この事態に乗ってライバル潰し&魔道具を奪うつもりか?
「おや、気づかれましたか……。いやはやさすがですな、その力。 一体どうやって手に入れたか気になりますねぇー」
白衣を着た老人が、白髪に染まった顎鬚を触りながら笑ってくる。
老人が付けている片眼鏡の奥にある瞳が、魔法術式によって輝く眼が映る。
俺は何故か覗かれている気分に陥る。
「チッ、覗かれた! リル、その場から下がれ!」
俺は慌ててかリルに怒声のように言葉を放つ。
リルは理解していない様子であったが、ご主人様の命令なので命令通りに後ろに大きく下がった。
「ほう……。気づかれましたか、残念です」
やつは、俺と同じ――いや、それに類するスキルを持っているに違いない。
俺はすでに覗かれてしまったが、リルはまだ覗かれていないと思いたい。
「……《鑑定》」
目には目を歯には歯を。
俺もあの老人に気づかれないように《鑑定》を使った。
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名前: ロバート・イワノフ Lv 62
種族:人間
HP 2835/2835
MP 1550/1550
素のステータス (+装備品)
STR 2480 (+80)
VIT 1240
INT 2480
MEN 1240
AGI 1550
TEC 930
LUK 310
装備品
頭:なし
胴:白衣
腕:なし
足:なし
武器:鉄剣
アクセサリ:魔法石の指輪
<スキル>
《身体強化 Lv:6》《闇属性魔法 Lv:5》《剣術 Lv:6》
<固有スキル>
《観察 Lv:-》
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老人のくせにレベルが高いな。
しかも気になる項目が二つある。
まずは、アクセサリが気になる。
「……《鑑定》」
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【魔法石の指輪】
・レア度 ★★★★★★☆☆☆☆
・指輪に埋め込まれている紅色に輝く宝石には、魔法を宝石に刻むことができる。
魔法が刻みこまれた宝石に魔力を流すと、その魔法を発動できる。
・一度設定した魔法は、消去でき再設定できる。
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おいおい。何だこのチートアイテム、是非としても欲しいところだ。
そして、最後に固有スキルを見るか。
こいつが、鑑定の類するスキルか……。
「……《鑑定》」
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固有スキル 《観察》
・このスキルに対象した物質の能力値を感覚的に把握できる
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……。
なーんだ、《鑑定》の完全下位互換か。
「おい。あいつらを拘束してこい」
老人はゆっくりと俺を人差し指で指すと、所々から黒い魔物が現れ、俺に攻撃を仕掛けてきた。
「イヒヒ……。新たに素晴らしい素材が手に入りそうだ」
老人は薄気味悪く笑う。
「リルさんやーい」
俺がリルを呼ぶと俺に向かい駆け走り、俺に襲い掛かった黒い魔物をリルの水属性魔法である 《氷針》により、それぞれの頭部と腹部を貫く。
貫かれた黒い魔物達は次々と、赤い血を流しながら倒れていく。
「あ……が……、ば、ばかな……。あれだけの数を一瞬で……」
老人は絶句する。
「はい! 何でしょうか、ご主人様」
「俺は今すぐ虫のとこに向かう、リルは俺の邪魔が入らないようにしろ」
「分かりました」
「このクエストで金がはいったら、満足するだけ肉を食わせてあげるよ」
「……全力で阻止しますっ!」
俺は頭を撫でながらリルに言う。
すると、リルは瞳を輝かせながら返答する。
食欲に忠実だなー。それもまた可愛いなぁー。
俺はさらにリルの頭を撫でる。
リルは撫でられて気持ちいのか『ふにゃ~』表情を溶かし、尻尾を左右に振る。
「あぁー。言い忘れたが、もしあの爺さんが襲ってきたら殺せ。 そして、指に付けている指輪を奪え」
「分かりました!」
俺は小さなクレーターができるほど勢いよく地面を蹴り、先ほど同じ速度で虫の元へ向かう。
「待てっ!」
老人は俺を追いかけるように走る。
だが、リルは命令通りに老人の前に立ちふさがる。
「退け! 獣人!」
鞘から剣を抜き、リルに襲い掛かる。
「ご主人様の邪魔はさせないっ!」
リルは咄嗟の攻撃を 《氷爪》で受ける。
リルのほうが物理攻撃のほうが高いので、そのまま押し返す。
老人は反動により数歩後ろに下がる。
「クソッ! 俺の実験素体を逃がしたか!」
老人は八つ当たりで地面を思いっきり蹴る。
そして、すぐに冷静になり手に顎を乗せ考える。
「……この獣人を捕まえ、さらに餌にすれば一石二鳥ではないか。この獣人もなかなかいい素体ではないか」
老人は目の前の獣人に聞こえないように呟く。
◇
あれから激しい攻防が幾度なく繰り返す。
老人は 《身体強化》によってリルに劣るスペックをカバーし、互角に戦っている。
「……しぶとい」
「まだまだ、ワシは闘えるわ!」
お互いに与えるのは、かすり傷程度。
本当に老人なのかというほどに剣さばきが速い。
「いいぞ、いいぞぉ! 素晴らしい素体だ! 実験が楽しみだわい。……ふんっ!」
「私を実験していいのは、ご主人様だけですっ!」
「なんだ?獣人の主はそんな趣味があるのか? まったく、老人に長い運動は辛いわい。――《バインド》」
魔力型のロープで草結びのように足を引っかける。
発動のタイミングが良かったのか、リルの足が引っかかり地面に転ぶ。
転ぶ瞬間、受け身をとったおかげでダメージが最低限に済み、転んだことにより隙が生じたので剣を振り落とされたが受け身のおかげで避けれた。
「チッ、避けられたか……。こうなったら……《合成》」
近く転がっている黒い魔物の死骸を使って剣と合成する。
合成したことにより、剣の刃が黒くなり【黒剣】へと変わり、刃の周りには黒いオーラが纏う。
まるで、妖刀だ。
「これがワシの切り札だ」
老人は黒剣をリルに向けて構えた。
「さぁ、第二ラウンドでも行おうではないか」
「 ――《獣化》。 こちらも……全力で……行きます!」
《獣化》により、筋肉、髪の毛が急増し、髪の毛が逆立ち、爪や牙が刃のように伸びる。
そして獣という本来の本能に支配され、顔が若気ながら喉から唸り声を出し、周りに響く。
いやー、バインドが万能すぎる。
誤字・脱字あったらすみません。
感想、アドバイス、質問を待ってます。
悪口はやめてね。作者は豆腐メンタルなので泣いちゃうから‥‥(´;ω;`)
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