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帰り道で……

やっと、ユウスケ視点になります。

俺たちと神様たちが合流した。


 「エシュテルたちはどうだった?」


 俺は、まずは神様のほうを見てみる。


 「卵はなかったよ♪」

 

 その次に、アメリアの方を向いた。


 「はい。 エシュテルさんが魔法で探索しましたから」


 「お兄さんのほうはどうだったの?」


 「こっちもだ」


 俺は、目を瞑りながら首を横に振って返事をした。


 「あとは、ギルドに行って報告するだけかな?」


 「そうですね」


 「んじゃ、帰るか」


 「また、グリフォンに乗って帰る?」


 神様がそういうと、ルナとアメリアは首を激しく横に振った。

 

 そういえば、ルナとアメリアは絶叫していたなー……。だって、時速800以上も出ていたから、そりゃトラウマにもなるよ。

 

 「エシュテル、ほかに乗れるやつとかいるのか?」


 「う~ん。 私の中でグリフォンが一番乗りやすいからなー。 私がほかに飼っているのは、グリフォン以上だよ?」


 「「「……えっ?」」」


 「それじゃあ、徒歩しかないよな……。 はぁ……」


 「ごめんなさい……。ユウスケさん 私たちが乗れないせいで……」


 「気にするな……。俺たちは仲間だ。いやならいやっていえばいいさ。 ……まぁ、実際俺もあまり乗りたくなかったし」


 「そうですか……」


 っと、隣にいたルナが言った。


 「じゃあ、王都に戻るか」


 「「「おー!」」」






 今俺たちは王都に戻るため、最短ルートである草原を通ていた。

 道がない草原。周りには花が咲いているだけでほかは何もない。ずっと歩いていたら、方向感覚が狂いそうな景色だ。

 だが、俺たちには神様がいる。神様さえいれば迷わないのだ。たぶん‥‥。


 「なぁエシュテル。本当にこっちの方向で合っているのか?」


 「うん。そだよー」


 なんか適当な返事だな……。


 「適当じゃないよ?ちゃんと確認しているもん」


 「確認って?」


 「魔法の『ソナー』で確認しているだけだよ」


 「その『ソナー』という魔法は何だ?」


 「魚群探知機みたいな魔法だよ。『サーチ』みたいに詳しく探索はできないけど‥‥」

 

 「何ですか。その『ぎょぐんたんちき』って?」


 ふと、左隣にいたルナが質問してきた。


 「えっと……そ、そう! マジックアイテムだよ!」


 ルナは、何か納得したような顔をして前を向いた。

 マジックアイテムって言葉は便利だなー。


 「あのー?ユウスケ様。 前のほうに何か見えません?」


 すると、アメリアは指を指して言ってきた。

 目を凝らしてみると、複数体の黒い物体が動いているように見える。


 「何だ……あれ?」


 「何か……いるね……、お兄さん。 あれは、ちょっと危ない匂いがするなー……」


 俺の右隣にいた神様があの黒い物体を睨みつけるように言った。


 「エシュテルは、あれが何かわかるのか?」


 「ううん。でも、これだけは分かるよ。あれは……(まが)い物の魔物だね。

  お兄さん、あれを早く何とかしたほうがいいよ。あれ、王都の方に向かってるよ」


 「んじゃ、殲滅するか。数はこっからだとよくわからないけど」


 すると、ルナは手を上げた。


 「ユウスケさん、待ってください。 ここは、私にやらせてくれませんか?」


 「私もです!ユウスケ様」


 「あぁ、いいぞ」


 「これでやっと、修行の成果が見れます!」


 ルナは、小さくガッツポーズをした。


 「ルナさん、がんばりましょうね!」


 「はいっ!」






 肉眼ではっきりと黒い物体が見える距離まで来た。

 黒い物体は人型の形をしていた。

 黒い物体の数は、ざっと80体ぐらいいる。 まだ、俺たちのことを気づいていないようだ。


 「なんか……ゾンビみたいな歩きかたしているなー」


 「そうだね。なんかゾンビ映画に出てきそうだね♪」


 「数多いですね……」


 「ルナ、大丈夫か? 俺も手伝おうか?」


 「いえ、大丈夫です。私とアメリアさんで殲滅します!」


 「そっか……。無茶はするなよ」


 「「はいっ!」」


 ルナとアメリアは、杖を取り出して戦闘態勢にはいった。


 「では、いきます! 《フレイム・ランス》」


 ルナが魔法を唱えた途端。ルナの周りに炎の槍を10個生成し、黒い物体に向かって放った。

 黒い物体を一体ずつ的確に倒したが、数が多いためそこまで支障がないみたいだ。だが、今の攻撃で気が付いたのか黒い魔物は、俺たちに向かって走り出したのだ。


 「次は私がやりますわ!《ホーリー・ランス》」


 ルナが放った炎の槍と違って、アメリアは光の槍を10個生成して、黒い魔物に放った。

 だが、黒い魔物はこっちの攻撃が来るのを分かっているのか。当たったのは3本だけだった。後は軽くかわしてきた。 黒い魔物は、攻撃を避けるだけの知能があったらしい。


 「くっ……!?」


 黒い魔物はどんどんと俺たちへと迫ってきた。


 「ここはまかせて!」


 「ルナさん……。すみません……」


 「謝るなら、この戦いが終わってからにして! 《ブラスト》!」


 ルナの手から小さな爆風を生成し、爆風を放出した。

 さすがに、黒い魔物たちも風を避けることができず、吹き飛ばされた。


 「これで少しは時間稼ぎをできたかな……。えへへ……」


 「ありがとうございます、ルナさん。 ……《フラッシュ・ボム》!」


 アメリアは長い詠唱を終え、杖から小さい光の玉を生成した。そして、黒い魔物の方に向かって放った。

 速度は遅かったけど、黒い魔物に接触した途端、爆音と閃光が発生した。そう、まるでスタングレネードのようだった。だが、光を放出しただけではない。光に包み込まれた黒い魔物は、光が生み出した熱量によって一瞬で体が溶け、地面に落ちた。

 俺は、咄嗟にみんなを囲い込むように《マジックシールド》を張った。


 ……えっ? 何この強い魔法。 あぶねぇ……、俺のマジックシールドを張ってなかった俺たちもあんなふうに、なっていたかもな。 


 魔法を放ったアメリアでさえ、驚いている様子だった。


 「終わったのか……」


 「そ、そうですね……」


 そう返事をしたのは、アメリアだった。アメリアにも予期せぬことが起きたため、いかにも現実を見ていないような表情をしていた。


 そういえば、アメリアが詠唱している間、神様がアメリアに何かの魔法をかけていたような……。


 「えっとね。魔法の能力を大幅に上昇する魔法だよ♪」


 「『フラッシュ・ボム』はね、ただの目くらましの魔法なんだよ。その光を生成するエネルギーを倍増しただけだよ♪」


 っと、神様は俺の耳の近くに口をあてて言った。


 おい、この威力は神様がやったのかよ。


 すると、ニコっと神様は笑った。


 



 

誤字・脱字あったらすみません。


感想、アドバイス、質問を待ってます。

悪口はやめてね。作者は豆腐メンタルなので泣いちゃうから‥‥(´;ω;`)

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↓とあるVRMMOの廃課金ネカマプレイヤーが突如異世界転移して、異世界で自分のキャラを愛でる無双物語

ネカマおじさん、異世界TSする。 ~異世界で無双したい!~

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