初 ク エ ス ト
――あれから、一週間がたった。
ルナとアメリアは、神様が出した魔物を次々と倒し神様から合格と言われるほどに成長した。二人が修行をしている間は一人で時間魔法の練習をしていた。
その成果はこれだ。はい、ドーン。
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魔法 《減速》
・時間魔法
・使用魔力 2000
・制限時間 時間魔法のスキルレベル×10秒
・魔法の対象の動きを減速させる。
・対象者のAGIを1/10にする。
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使用魔力の消費は激しいもののかなり強力の魔法になった。使いどころに困るなぁ‥‥。
せっかくなので、成長したルナとアメリアたちのステータスを見てみよう。
《鑑定》
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名前: ルーナ=サンチェス Lv 38
種族:人間
HP 1530/1530
MP 2290/2290
STR 770
VIT 390
INT 1150
MEN 1150
AGI 390
TEC 390
LUK 200
<スキル>
《火属性魔法 Lv:2》《水属性魔法 Lv:2》《風属性魔法 Lv:4》
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名前: アメリア・フォン・カリス Lv 39
種族:人間
HP 1270/1270
MP 2830/2830
STR 595
VIT 595
INT 1375
MEN 985
AGI 205
TEC 595
LUK 400
<スキル>
《水属性魔法 Lv:2》《土属性魔法 Lv:2》《光属性魔法 Lv:3》
《料理 Lv:3》
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何……この成長ぶり……たったの一週間でかなり強くなっているじゃん!
俺でさえ……40近くになるのにかなり時間かかったのに‥‥。
「ルナちゃんとアメリアちゃん、すごく強くなったね!これだけ強くなれば余裕で冒険者ランクが上がるね♪」
「「ありがとうございました。エシュテルさん」」
二人は神様に対して深くお辞儀をした。
「あのー、エシュテルさん?」
「なーにー?お兄さん」
「こんな方法で強くなるんだったら、何で俺を森で修行させたのですか?」
「……ほら……こんな方法で強くなっても、いろんな経験できないんじゃない……精神的にも強くなってもらわないと、本当の意味で強くならないじゃない……」
神様は、もじもじしながら俺から視線を逸らした。
おい、神様。目を逸らすんじゃない。人の目を見て話しなさい。これ絶対、今考えた言い訳だろ。
まったくっ‥‥。
「しっかし、二人とも強くなったね」
「はい!これでユウスケさんと一緒に戦えますね!もう足手まといじゃありませんよ」
「そうですね。ルナちゃん、私も足手まといじゃありませんからね。ユウスケ様」
「お、おう。 それじゃあ、明日冒険者ギルドに行って、クエストでも受けますか!」
「「「おーっ!」」」
◇
そして、翌日。
俺たちは、冒険者ギルドの中でクエストを探していた。
冒険者ギルドにある掲示板には、クエスト内容が書かれた紙が貼ってあり、それぞれ冒険者ランクの推奨難易度が設定されている。俺たちは、冒険者になって一度もクエストをやってないので冒険者ランクは最低のFランクである。
あくまで推奨難易度なので、上のランクのクエストを受けてもいいらしい。っと、ギルドの受付嬢に聞いた。
受付嬢は、前に魔物を買い取ったときの人ではない。16歳くらいの美少女だった。その子と、少し雑談をして、少しだけ盛り上がった。
うん、今度から冒険者ギルドに通うのが少し楽しみになったぜ。
まぁ、そんなことより今はクエストを受けないと、収入がね‥‥。これ以上、アメリア家にお世話になっちゃ迷惑になるだろうし、今日から宿暮らしだ。アメリアは、「迷惑じゃないよ」と言っても、さすがにね‥‥。
「どういうのがいいかな。討伐系か採取系か、迷うな‥‥」
「お兄さん、お兄さん。これなんてどうかな?」
神様は、一つのクエストに指を指した。
『 ヨング王国の旧王都にある遺跡を調査 : 推奨ランクC 』
「なぁ、エシュテル。ヨング王国ってどこにあるんだ?」
「えっとね。今ここにいる国はね、ヨング王国っていうの」
「そうだったんだ……」
「えっ、ユウスケ様は、知らなかったのですか!?」
「う、うん……。それで、旧王都ってどこら辺にあるんだ?」
「旧王都のことを詳しくないので、どこにあったのかは分かりません……」
「まぁ、遺跡調査だけだし、楽そうだな。ちょっと受付嬢さんにこのクエストを申し込んでくる。そして、場所を聞いてくるよ」
そういい、受付嬢の元へ向かった。
「あっ……。もうこのクエストで決定なんだ……」
「えっと……推奨ランクはCですけど。大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、問題ない」
「……わ、わかりました。では、このクエストを承諾しますね」
「お、お気を付けて」
「は、はい。それと、旧王都でどこにあるのですか?」
「えっとですね。北に向かって20kmほどだと思います」
「おっふ……」
「馬車とかオススメですよ?こちらで、馬や馬車をお借りにできますが、どうしますか?」
「じゃあ、馬でお願いしま――「その必要はないよ」 えっ?」
当然、神様が話にはいってきた。
それってどういうことだ?神様。なんか移動方法でもあるのか?
そう心の声で思ったとたんに、神様は俺に向かってウインクをしてきた。これは、「まかせて」ということなのだろうか。
「分かりました。では、必要になったらまたお声をかけてくださいね」
受付嬢は、営業スマイルをし、立ち去った。
うん、笑顔が眩しい。
今、ルナとアメリアは、椅子に座って待機状態だ。今、俺の近くにいるのは神様だけだ。
「神様、それってどういうことだ?」
「どういうことって、私には召喚魔法があるから、足の速い魔物を呼び出してそれに乗ればいいってことだよ」
「そういうことか」
そして、二人と合流し、冒険者ギルドから出た。
誤字・脱字あったらすみません。
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悪口はやめてね。作者は豆腐メンタルなので泣いちゃうから‥‥(´;ω;`)
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一月と二月は、学校が忙しいので投稿が遅くなります。申し訳ありません。




