プロローグ
初めて、小説を書きました。小説って書くの難しいですよね^^;
色々とダメところもあるかもしれませんが、温かい目で見てくれれば幸です。
ある日、俺は……死んだ。
◇
俺は、下校の時にいつも公園の近くを通っている。
いつも、公園で遊んでいる子供たちを見ると、微笑ましく思えたり、昔みたいに遊んでみたいと思い出に浸りながら帰るのだ。
公園には、男女の小学生たちがボールでサッカーをして遊んでいた。
「いっけー!俺のスーパーウルトラシュートっ!」
男の子が、勢いよく足を振りかざし、強くボールを蹴った。
小学生特有の意味不明な技名を叫ぶのは、よくあることだ。
俺もよくやってたなーと思いながら彼らのサッカーを眺めてた。
「ちょっと、徹くーん!ボール強く蹴りすぎー! もう!、あんなに遠くまで飛ばしてっ!」
「ボールを捕れないほうが悪いだろー!」
キーパーをしていた女の子は、ボールを捕れずにボールは公園の外へ飛び出した。
それを、拾うとして、女の子も公園の外へ飛び出した。
俺は急にゾクゾクと感じ、ある異変に気づいた。
その異変は、すぐに分かった。それは、ボールを拾うとする女の子が飛び出した道に、暴走する自動車が走っていた。
これが虫の知らせってか。
「危ないっ!」
「……っ!」
俺は、無我夢中で暴走して走る車のほうに走り、勢いよく女の子を突き飛ばした。
そして、俺は車に撥ねられた……。
不幸なのか、撥ねられた瞬間に死ねないで、失神さえ許されずに痛みだけを感じた。
……痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い……。
車に撥ねられた俺は、突き飛ばされ、壁に衝突し、体の中に流れていた血がどんどんと外に放出していた。
俺を轢いた車は、そのまま走っていき、ひき逃げされたのだ。
(痛い……熱い……。 あぁ……。 これが、車に轢かれる痛みなんだ……。 俺は、このまま死ぬのかな……。 家に帰って、溜まっているアニメを消費したかったなぁ……)
「お兄さんっ!起きて!ねぇ、起きてよ! ぐすん……ひく……」
俺が突き飛ばした女の子は、涙を浮かべて俺に向かって何か話しかけている。その何かは、今の俺には聞こえない。
公園にぽつんと立っていた、男の子は、立っていながらワンワンと大泣きしていた。
(撥ねられた瞬間に死なないで、痛みを味わっただけで死ぬのか……。 せめて、撥ねられた瞬間に死にたかった……)
俺は、痛みながら次第にゆっくりと意識が薄れていった……。
◇
目が覚めたのは、俺が轢かれて死んだ場所に似ている。いや、死んだ場所だ。
俺は、何故だか下を向いてしまった。そこには、俺の姿をしたものが、転がっている。
(あぁ……。やっぱり、俺は死んだのか……。 今の俺は、幽霊なのか?
幽霊って本当にいたんだなぁ……。はは……。)
そして、さきほど泣いていたであろう女の子がこの俺を見つめている。
「えっと……。お兄さん、だよね……? ごめんね。 私のせいで、お兄さんが死んじゃって……。」
えぇっ!? 俺が見えてるの!?死んだ俺を?ま、ま、まさか……!?霊感ある子なの!?
「いや、私、霊感なんてないよ……?」
ファッ!?俺の心の声が聞こえている!?
「うん、そうだよ。お兄さんの声、聞こえるよ? 私って、一応、神様なんだよ?驚いた?神様だから、心の声なんかも聞こえるよ?いや、魂の声かな?」
は……? 神様?ちょっと何言ってるかわからない……。
「何その反応……ちょっと傷ついたよ……ぐすん……」
神様(仮)は、本当に傷ついたみたい……女の子が涙目になっているとこを見てしまったら申し訳ないと思ってしまった。
こんな、小学5年生くらいの子が神様だったなんて……。というか、俺は、これからどうなるんだろ……。
まさか、このまま幽霊になって彷徨うのか……。それとも、ラノベかアニメみたいに転生するのかな?もしかして、異世界転生しちゃったりして……。ぐへへ……。
「お兄さん……。死んじゃったのに、ちょっとうれしそうだね……。」
おっと、俺の心の声を聞いて、ちょっと引いてる神様……。なんか、すみません……。
「本当だよ!死んじゃってるのに、喜んでいる人なんて、私は、初めて見たよ! まったく、私をかばって死んじゃった人を心配してたのに……。 まったく‥‥。」
「それで、神様。 このあと、俺はどうすればいいんですか?」
「さぁ……?」
『さぁ……』って、本当に神様なのだろうか、それとも、『なぁんちゃってぇー★私は、ただの霊感がある女の子ですよー★』とか言ってきたらどうしよう……。
泣いちゃおうかな……。
「なぁんちゃってぇー★私はただの霊感がある女の子ですよー★」
「ファッ!?」
「ふふっ、冗談です♪ 仕返しですよ。 まだ、神様って信じてないでしょー? なら、いいでしょう!この私の力を見せてあげましょう!」
「なんという、笑えない冗談……。本当に力を見せてくれるのですか?」
「そうよ。見せてあげる。 あなたの願いを何でも叶えてあげましょう!」
何……でも……だと!?いわゆる何でもとは、何でもなのどろうか。
見た目は、幼い女の子でそこ等にいる女の子よりも可愛い。黒よりの茶髪が肩まで伸びるポニーテール。日本人みたいな黒目。、身長は、140㎝くらいなのだろうか。ぐへへ……。
「……っ!? 今変なこと考えてたでしょ!お兄さん。心の声、丸聞こえなんですからね! やっぱ何でもは、ダメね!」
えぇ……。そんなぁ……。期待してたのに……。やっぱ、神様じゃないんじゃないの?
「失礼ねっ!本当に神様なんだよ!お兄さん! そうだ!さっき言ってた。転生したいとかなんとか言ってたよね?」
「はい!したいです!異世界転生してチート能力で無双して、女の子とハーレムを築きたいです!」
「そこまで言ってないよね!?なんか変なことまで言ってるし!でも、異世界かぁ……」
「ダメでしょうか?」
「いや、ダメではないんだけどね。一応ね、私が管理している世界があるの……」
「本当に異世界に転生できるんですか! やったぁー! でも、なんでそんなに暗い表情で言うんですか?」
「私が管理している世界はね、魔法や魔物が存在する世界なの。この世界で言う、ゲームみたいな世界なのよ」
「いいじゃないですか!ファンタジー世界万歳!いやぁー、死んでてよかったぁー!」
「なんで、喜んでるのお兄さん……。魔物ってとても危険なんですよ! だから、転生しても、すぐに死んでしまうかもしれないんですよ! それでも、いいんですかぁ!?」
「うん!それでこそ、異世界転生というものじゃないですか!」
「はぁ……。わかりました。それでは、私が管理している世界に転生してあげましょう。元はと言えば、私が、道に飛び出したせいで、死んでしまいましたし、私の一部の力を授けましょう……。」
そう言って、神様は、俺の足元に魔法陣を展開させた。
「今度こそ、ちゃんと生きてきてくださいね。転生っていっても、赤ちゃんからやり直すとかじゃありません。赤ちゃんからだと少し面倒くさいでしょ? 姿はそのままで転生させます。 ……あっ、安心していてくださいね。 たまに、転生中に事故が起きるかもしれないので……。 転生した後、少しだけ私が案内しますね。 ご武運を、お兄さん」
ちょ……、今何てっ!?
そこで、俺は、魔法陣から出る光に包まれた……。
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