いざ!屋敷の中へ!
「どうしたのですか、ユウスケさん?」
そういいルナは、首を傾げながら俺に尋ねてきた。
「あっ、うん。 この後どうするか……、まず下っ端の無力化をするか、先にボスを叩くか……。 というか、Jとやらに報告しに行ってるから。 ボスにバレているだろうな」
「ですね……。 でしたら、二手に分けてやればいいのではないですか?」
「いや、ダメだ。 ルナが心配だ」
「~~~っ」
なんで、ルナはすぐに真っ赤になるんだ? 最近おかしいぞ。俺は、まだ好感度上げてないぞ……。
まぁ、心配は本当だ。ルナのLv8でそして、敵は複数。下っ端を相手にしてもらいたいけど、ルナじゃ無理だろう。こうなったら、俺が全てをやるしかない!
「ルナはここにいろ。全て俺が終わらせる」
「でも!さすがのユウスケさんでも、一人でこの盗賊団をやるなんて無理があります!」
「ま、見てなよ。俺は、あの森でずっと修行してきたんだ。そう簡単にくたばんねぇよ」
俺は、ルナを安心させるために、頭を撫でた。
「じゃあ、行ってくる」
「き、気を付けてくださいね!絶対に生きて帰ってくださいね!」
「ああ、任せろ!」
俺はそう言いルナに向かって手を振った。
ちゃっかり、死亡フラグを立ててみる。一度言ってみたかったんだよなー!
まぁ、俺は負ける気ないんだけど。
俺は、民家から出て外に出た。
俺にはチート魔法がある。
相手が多数なら、俺も軍を使うまでだ!
「《パペット》!」
俺はパペットを使い、土から二十体のミニ神様人形を作りだした。
なんで? 神様の人形だって? それは、趣味だからだ。
まだこれで終わりではない。
「《ドミネーション》!」
二十体の人形にドミネーションを掛け簡単な命令で遠距離操作ができる。
これで軍の出来上がりだ。
「さぁ人形たちよ、『周囲の敵対するやつを無力化しろ』」
俺は、魔力を込め命令した、するとミニ神様たちはぞろぞろと動き始め、周囲の建物に潜入した。
「あとは、屋敷だけだな。どうせ、敵たちは待ち伏せしている。一気に魔法で仕留めるか」
そして、屋敷の前まで移動した。移動している最中に襲われなかった。
「なぜ襲ってこない。ボスは俺に勝てる自信でもあるのか?」
屋敷の扉に手を掛け、開けた。
その瞬間。
屋敷の中にいた二人の下っ端が矢を放ってきた。
やっぱり、待ち伏せしていたか。
だが、それは想定済みだ。
俺は、扉を開けたとき、不意打ちが来てもいいように身体強化をしておいた。
「よぉっと!」
「「なっ……!?」」
俺は、飛んできた矢を手で掴んだ。
ふぅ……、危なかった。
ちょっとビビっちゃったよ。
安易に取れたって隠さないと……。
「おいおい……、こんな攻撃じゃ俺を倒せないぞ」
下っ端たちは、弓を捨て腰にさしていた剣を取り出し、俺に向かって切り裂いてきた。
「死ねぇええ!」
「消えろぉおお!」
遅い……、ジャンクウルフの方が強いぞ。
まぁ、当たり前か。
「《ウィンド》」
「「なっ‥‥!? ば、化け物っ!?」」
俺は、風属性魔法の初期魔法で下っ端たちを吹き飛ばした。
「この程度で化け物か……、魔法基礎力が足りないんじゃねぇの?」
「「ひぃ……!? し、死にたくねぇ……」」
下っ端たちは、怖気ついた。これじゃあ、もう戦えないだろう。
「殺さねぇよ。 さっさと失せな」
そして、下っ端二人は屋敷から逃げ出した。
おいおい……、さっきバインドで縛った下っ端のほうがかっこよかったぞ。
あの人たちだけなのか……、ちょっと期待したのにな。
まだまだ、屋敷には敵がいる。
まだ油断できない。
「《サーチ》」
俺は屋敷中に魔力を放ち、屋敷に何人の人間が忍んでいるか探知する。
なるほど……、地下に人が集まっているな。
そして、地下に降りる階段に多数の下っ端が待ち伏せしている。
だったら、床をぶち抜いて一気に地下に降りようかな。
ちょうどこの下には人がいないからな大丈夫だろ。いい演出になりそうだ。
どうやってぶち抜くか……、拳でいけるかな?
試してみよっと。
「えいやっ!」
床に向かって、思いっきり殴ってみる。
――ドコンッ!
すると床が崩れ、そのまま地下へ降りた。
まさか拳で床を崩せるとは……俺も化け物になったなー。
あっ、今更か。
◇
ユウスケたちが民家を制圧したころ、盗賊団お頭は――
「お頭ぁ~~~っ!」
「どうした?」
「て、敵が攻めてきました!」
「数は?」
「二人です!」
「さっき偵察班が報告していたやつらか‥‥」
「射撃班はどうした?」
「いきなり攻めてきたので‥‥しかも、敵は魔法を使い、姿を見えなくしていました」
「そっか、たぶんリフラクションを使ったんだろうな。あれは、認識阻害するだけの魔法。何か物を動かせばすぐにわかるし、せいぜい一分しかもたない。」
「『今すぐ屋敷を固めろ』とお前はそのまま屋敷にいる下っ端どもに報告しろ」
「はいっす!」
下っ端Jは、急いで報告しに行った。
そしてお頭は思った。今度こそ俺と対等に戦えそうなやつがくるかもなっと……。
そう盗賊団お頭もとい、ガルトは、元王族直属騎士団の騎士団長だったのだ。
その事実は部下たちはまだ知らない。
「俺を楽しませろよ、侵入者」
「まだ、ここに来るまで時間かかりそうだな。来るまで、奴隷ちゃんたちと遊ぶか……。 すごろくはもうやったし、ほかに何のボードゲームあったかな? なあ? ほかに面白い遊びとか知ってるか?」
「「「…………」」」
ガルトは捕まえた奴隷たちに問いかけるが無言のまま奴隷たちは、そろって首を横に振った。
誤字・脱字あったらすみません。
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