森で熊さんに会った時の対処法。
「グルルルル……グァアアアアアア!」
レッドローグ・グリズリーは、威嚇し吠えた後、俺に向かって突進して襲い掛かってきた。その勢いは、草木が倒れるほど威力だと分かる。
「クソッ 速いが避けられないということは…………ないっ!《身体強化》!」
俺は、レッドローグ・グリズリーの攻撃をとっさに避けて、身体強化の魔法を掛けた。
「これでも、くらえ!おらぁ!」
――ドゴンッ!
レッドローグ・グリズリーは、突進を避けられ、急ブレーキを掛けた。
地面は、えぐられ、体を俺に方に向けてきた。
身体強化をした俺はレッドローグ・グリズリーの隙をみて、あばら骨があるところに目掛けて、拳で殴った。
殴った瞬間、強い衝撃が発生し、レッドローグ・グリズリーはぶっ飛んだ。
クリーンヒットした、レッドローグ・グリズリーは口から血を吐き、体勢を崩した。
だが、レッドローグ・グリズリーは血を吐きながら立ち上がった。毛皮には血がだらだらと流れていた。
おいおい……思いっきり殴ったにも関わらず死なないのかよ‥‥。
「それだったら、《ブレイズ》! 燃えろぉおおおお!」
俺は、つかさず火属性魔法を放った。
――ズシャッ!
だが、放った火が俺の視界を防ぎ、レッドローグ・グリズリーの爪に切り裂かれた。
とっさに避けたが、右腕一本をもっていかれた。
「うわぁあああああ! クソッ腕がもっていかれた」
痛ぇ……すっごく痛い。今すぐにでも泣きたいぐらいに痛い。でも、隙を見せればまた攻撃をくらってしまう……っ!
俺は、腕がもっていかた痛みで少し反応が鈍くなり、レッドローグ・グリズリーの爪によって追撃をくらった。
俺は、体を引き裂かれ、体には、巨大な爪痕が残り、血があふれていた。
まだ、レッドローグ・グリズリーの攻撃は終わらない。
レッドローグ・グリズリーの腕が俺に向かって振られ、堅い肉球にあたり、俺は飛ばされた。
俺は、吹っ飛び地面に転がり、木に衝突した。
「ぐはっ……!」
…………まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい…………。
ここで意識がなくなったら、確実に
死ぬ。
俺は、血を吐き、思わず意識が飛びそうになった。
レッドローグ・グリズリーは、致命傷に負いながらもゆっくりと俺に向かってきた。
まるで、勝利を確信したようにゆっくりと。
だが、レッドローグ・グリズリーは知らない。
「死んで……たまるかよ……」
そう、俺にはチート魔法がある。
「《ヒール》ぅううううううっ!!!!!!!!」
俺は、全力でヒールをかけ、体を元の状態に戻した。
「たくっ……ヒールって、ゴリゴリMPを削るからあまり使いたくなかったんだよなー」
俺は、腕を回し軽くならした。
まったく、チートすぎるな……。
「グルルルル……」
レッドローグ・グリズリーは、意識はあるが致命傷を負っていて、遅くなっている。
「こっからは、俺のターンだっ!!!!! おらぁっ!」
俺は、レッドローグ・グリズリーの顎に膝蹴りをくらわせた。
「グゥウウ……」
「まだまだ……終わってねぇぞ 《ブラスト》ぉおおおお!」
俺は、レッドローグ・グリズリーが瀕死になっているとこを、腹に目掛けて風属性魔法で思いっきり吹き飛ばした。
「とどめだぁー! 《アクア・バレット》!」
無数に水を生成し、一気に放った。
アクアバレットはレッドローグ・グリズリーに命中し、風穴をあけ、蜂の巣状態にした。
レッドローグ・グリズリーは絶命した。
「まったく……手こずらせやがって」
これが、この森の主だったのか?これが主じゃなかったら、誰が主だよ……。
熊ごときに負けそうになるとか、俺はまだまだということか……。
◇
「すごいなーお兄さん♪ もうこんなに強くなって」
少女は、ウィンドウを開き、さきほどのユウスケとレッドローグ・グリズリーの戦いを観戦していた。
「まさか、お兄さんがこの森の主を倒すなんて、すっごく強くなったね♪」
「お兄さんの回復魔法チートすぎるね……。 あんな魔法を使ったら熊さん可哀想……でも、いい戦いだったなー」
「よかったー、録画しといて」
――もぐもぐ
少女は、ポップコーンを食べていた。
「あともうすぐでこの修行が終わるね、ふふっ、早くお兄さんに会いたいなー♪」
誤字、脱字あったらすみません。
うまく戦闘シーン書けない……(´;ω;`)




