ユウスケ VS 第一王子 後編
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王子は銃を最小限に光属性魔法を駆使して攻撃を仕掛ける。
俺は真正面に魔法を喰らわないために、手の平から触手のような太い鞭を出して、鞭で壁を突き収縮と膨張を繰り返して移動し続ける。
まるで、某蜘蛛男のように鎧に掠りながら避ける。
ダメージを最小限に抑えるようにして、王子の魔力が尽きて、回復ポーションを取り出した時点で襲うつもりだ。
「《聖なる矢》」
王子の頭上に光で構成された矢が具現化した。
「《閃光爆弾》」
矢を空中に留めながら、俺の前にいきなり発光して視界が閉ざされる。
その後矢を放ち、同じ個所を一つずつ確実に命中させてくる。
3発目で鎧を凹ませる。
4発目は鎧に罅が入る。
5発目から鎧を貫き、身体へダメージを与える。
「ぐっ……!? やばっ《治癒》」
「隙を与えるか! 《輝きの光線》っ!!!!」
痛みに耐えながら、傷口を回復魔法で塞ぎ癒す。
そしてすぐに鎧を修復しようと影魔法を発動するが、修復する前に王子から細小な光線が放たれる。
その光線は穴が空いた所に直撃し、身体を貫通する。
天井にぶら下がりながら、光線の熱によって悶える。
「ふっ、やっと効いたな。 これで終いだ、《輝きの光線》」
今度は全身にダメージを与えるよう、極太の光線を放つ。
「……ここで、敗れてたまるかぁあああー!」
鞭を解除して、床へ落下する。
「《超回復》、《格納》!」
すぐに傷を癒し、虚空から俺の愛剣である”魔法断切剣”を取り出す。
王子は俺が落下するのと同時に、光線の軌道を変えて落下地点に当たるよう仕向ける。
「《アクティブ》っ!!!!!!」
剣に付与されている、一日に一回まで使用できるスキルが発動する。
それは魔法攻撃の無効化だ。
光線は剣を点に左右に裂けていく。
魔法の無効化により、一瞬だけ隙が生まれる。
「甘い! 第二波だ、《輝きの―「《アクセル》!」」
そのチャンスを生かし、魔法を唱える前にこちらが唱える。
刹那、王子と触れ合えるほどの距離まで近づき剣で腕を切り落とす。
剣を振った勢いで、柄頭で王子の横腹を突く。
アクセルによって上昇した俊敏と合わさり、衝撃により強く飛ばされ壁に激突する。
それにより、床に倒れる音しか部屋に響かなかった。
「はぁ……はぁ……」
十秒間だけAGIが上昇したので、頭の制御が追い付かず本能で攻撃したため体の疲労が尋常ではない。
「……さすがに、重症の状態でさらにダメージを与えたんだ。 もう立てないだろ……」
影魔法で形成されたフルプレートの鎧を解き、床に大の字で倒れる。
疲労、筋肉痛に魔力の枯渇でギリギリの戦いだった。
「予知能力つぇえええー。もう戦いたくないっ!」
これで王子との闘いは終わった。
◇
お兄さん――ユウスケの様子を見に瞬間移動をしたエシュテルは自身の姿を消して戦闘を観戦していた。
「ふーん。神の目ね……」
神の力を宿した者と戦うユウスケに関心をしていた。
普通なら神が持っていた能力により圧倒的な差が出るはずなのに、ユウスケは神の力がなくても接戦していたからだ。
「もっともっとお兄さんを鍛えないとね、これからは神の力を宿した者たちと戦うハメになりそうだし……」
なぜそう思ったのか。
それは、ふとした違和感。
たまに神が干渉してくるときもある、それは私も前まで地球へ遊びに行ってたように。
だが、第一王子が宿している力を感じ取り、気まぐれに力を与えたのではなく意図的に与えたのではないかと思った。
「もし、これ以外に私たちの世界に介入してくるなら、私も新たな使徒を用意しなとね……」
◇
「お疲れ様、お兄さん。 なかなかカッコ良かったよ」
戦闘終了後、倒れたユウスケに近づき、頬に触れながら労いの言葉を言い、ユウスケと第一王子を担ぎ拠点へと瞬間移動をした。
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