ユウスケ VS 第一王子 中編
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影魔法による全身フルプレートの状態で王子と接戦する。
手の平から鞭の様な先端が尖った太い影を伸ばし、王子に向かって放つが避けられる。
その攻撃の反撃として火属性の銃弾を発砲して鎧に命中し弾く。
弾が命中したことにより、火属性の弾丸の効果により爆発を引き起こすが、少しよろめく程度のダメージだ。
お互いにダメージが与えられない状況が続く。
王子が持つ【七属性の銃】は、各属性が設定されているスロットに弾丸に効果を付与する機能がある。
各属性スロットに弾丸を補充すると、その弾丸のダメージ属性はそのスロットの属性となる。
弾丸の効果設定を追加または変更するには、魔力を込めるには余裕がなく《神の心眼》を使用しながら避けている状態では無理だ。
ただでさえ、片足のみなので余裕がなく戦況をひっくり返すのが困難。
「クソがっ!」
先程までは負傷してても圧倒的な差があったはずだったが、今ではこちらが絶望的な状態により焦りが見えてくる。
一方、ユウスケは新たな力の可能性により徐々にこの形態の強さを実感してきた。
攻撃は当たってないが、この防御力なら追い詰められる!
一旦影の鞭を引っ込めてその後、両腕の甲から影の鋭利な刃に変形させる。
王子はその隙を利用して弾の設定を解除して再び魔力を込める。
火属性のスロットには爆発の起こす《火炎爆発》が付与、水属性スロットには弾丸の貫通力を高める効果を付与してある。
そして、今回光属性スロットに付与する効果は貫通力を高める効果を付与する。
王子が弾丸を放ち、命中する。
「くっ……!」
さっきの弾丸より威力があり、痛みを感知する。
王子はユウスケの一瞬の反応を見逃さずに、次々と連射を繰り返す。
「少しよろけたぞ。 ふっ、光属性ならその鎧を剥がせるな」
「大したダメージではない」
「ふん、強がりよ」
王子が弾に込めたのは光属性の性質を持ち、弾を重くする効果がある。
王子の思惑通り、影魔法は光属性が弱点だ。
だが、弱点だけど致命的な弱点ではない。
痛みを我慢して着々と距離を詰めていく。
「クソがっ!」
撃っては補充しての繰り返していく。
弾丸が当たっても鎧に穴を空けることはできない。
この防御力が維持できているのは、素の影魔法の鎧の防御力に加えて、密かにプラムの土属性魔法により鎧の表面を硬化しているためである。
「これなら……、《輝きの光線》っ!!」
王子から放たれる極太の光線が襲う。
避けようとしても、タイミングを合わせて軌道を変えてくる。
さらに、光線を放ちながら弾丸を撃つ。
光線を全体で浴びることにより、鎧が徐々に解かれていく。
それにより、光線による熱でダメージが増す。
「ぐっ……、しまったっ!?」
『ユウスケよ、慢心よのう。 ほれ《対魔盾》』
「……プラム、助かる」
『うむ』
プラムが防御魔法を貼ってくれたおかげで攻撃が弾丸のみ有効になり、影魔法で鎧を修復する。
弾丸だけでも痛いが。
『あっ……、もう魔力が持たないのじゃ』
「……えっ?」
『あとは自力で頼むのじゃ!』
「うそでしょ!?」
急にプラムが貼ってくれた防御魔法が切れたので、自分で貼り直す。
一気に魔力が減っていく。
魔力ポーションを飲みたいが、全身を鎧で包んでいるため兜を外さないといけない。
徐々に光線が弱まってきたため、すぐに虚空から魔力ポーションを取り出し兜を解いて飲み干す。
王子も魔力ポーションを取り出し、回復を行う。
「ふっ、見えたなっ! 《輝きの光線》っ!!」
再び極太の光線が襲ってくる。
当たるように、的を絞りながら徐々に距離を離していく。
もう一度防御魔法を貼って詰めようとしても、結局魔力ポーションを消費して振り出しになってしまう。
「これで勝てると思ったが、甘かったか」
新たにこの鎧の弱点が露出したためか、何とか打開策がないかと考える。
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