王城に侵入!
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隠し通路を抜けて牢屋に入った。
そこには死屍累々と転がる兵士があった。
「何だこれ……」
床から壁まで何かによって抉られた後が残っている。
「これはガルトの剣撃の後か……?」
先にガルドが兵士達を倒してくれたおかげでスムーズに侵入できる。
さらに奥に進み階段を上っていく。
どこも静かで巡回している兵士も見当たらない。
警戒しつつ階段を探して上っていく。
「王族直属騎士団も見当たらないな……」
基本的に兵士達は王城から少し離れたところにある宿舎で寝泊まりしているが、王族直属クラスの兵になると全員ではないがある程度の階級を持つと王城内で過ごすらしい。
だが、二階へ行っても兵士達が見当たらなかった。
「少し奇妙だが救出に成功したと連絡がない以上、人質を探さないとな《サーチ》」
一先ず人質を救出を優先するために探索魔法を使う。
自分の周囲の魔力を放出させ、人がいるか確認する。
「謁見の間に数人……?一人は大剣を持っているからガルドか?」
今はガルドが敵を引き付けているということか。
「まぁ、ガルドなら問題ないか……」
戦闘能力で見れば仲間のどれよりも信頼ができる。
ただし、神様は例外だ。
俺はほかの場所も探索魔法を使って人質を探す。
どうやら二階にはいないらしい。
三階に続く階段を探し上る。
三階は基本的に王族達の部屋がある。
もう一度探索魔法を使用して探すと二人の生体反応を見つけ出すことができた。
「これは……人質か?」
とりあえず反応した場所に向かう。
部屋に入ると、そこには人がいるように見えない。
「いない……」
キングサイズのベッドやソファーなど生活感がある高級そうな家具によってレイアウトされた部屋だった。
人が隠れているように見えなかった。
何か手掛かりはないか探すが見つからない。
『なぁユウスケよ』
「ん?どうしたのプラム」
俺の体内にいるプラムが念話によって話しかけた。
『この部屋に複数の魔力反応があるのじゃが、そこは確かめたのか?』
「魔力反応か……?」
俺の体内から出てきたプラムは先程言っていた魔力反応があると示した箇所を指で指して伝える。
プラムが指した箇所にいって物を探っていると、『ガチャッ』っと何かのスイッチを押すような音が聞こえた。
「これは……当たりだな」
『こういう隠し事は魔法によって行うからな。怪しいと直感したら魔力の痕跡がないか探るのが定石じゃ』
「なるほどな」
数か所、何かを押すとクローゼットから何かが動く大きな音が部屋中に響いた。
クローゼットの中を確認すると、人ひとりがギリギリ入れるほどの小さな穴を見つけた。
穴を抜けると薄暗い小部屋と繋がっていた。
そこには女性が二人。
恐らく妻と娘だろう。
その二人は以前助けた人質と一緒で魔法を封じる枷が付けられていて手足が動かせない。
それに口も塞がれていて声も出すことも難しい。
俺の姿を認識した途端、目を丸くして「んー!」何かを伝えようと必死だ。
すぐに魔力操作で枷を外して二人を抱える。
「お助けいただきありがとうございます」
か細い声でお礼を言われた。
「お礼は後でいいから、ちゃんと捕まっててよ」
「え、それはどういう――」
俺はあの少女の戦闘後にコピーしたであろう影魔法を習得していたので、影移動を使って拠点の方まで疑似的な瞬間移動を使用した。
月末から忙しくなるので投稿が出来るかどうか分からないので、休載するかも…。
なるべく投稿できるように頑張ります(`・ω・´)
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