洞窟探検!
謎の日常回
洞窟探索を再開し、俺は今広いエリアで休憩していた。
「あれから、探索しても何もなかったな……」
そう、本当に何もなかったのだ。10kmほどの長い洞窟であったが、この広いエリア以外はただの一本道だったのだ。
「洞窟探索だからって、神秘な場所とか期待していたのになー、お宝や鍾乳洞とか見てみたかったなー、初めての洞窟がこれじゃ……萎えた。」
こんな独り言を、十分ぐらい話していた。
「もう出よう……」
俺は、《格納》でしまっていた剣を取り出し、出口へと向かった。
◇
俺は、洞窟から出て空を見上げた。
「日が暮れたなー。 そろそろ野宿の準備でもするか。」
そろそろ、マジックシードの葉がなくなってきたから明日でも採取しに行くか。あと一週間でこの修行が終わる。やっと、こんな危険地帯から解放される。 やべぇ、涙がでてきた……。まぁ、泣くのは修行が終わるころにしよう。神様に抱き着いて泣こう。うん、そうしよう。
「そういえば、この森で魔物の遭遇率が前より減ったなぁー」
まぁ、俺が手当たり次第に殲滅しているけど、それでも少なすぎる。
これって、まさか主が出てくる前兆か?そうだと、いいな。修行の締めとして主を狩らないと達成感がないしな!
そう思っている間に、野宿できそうな周囲を見渡せるぐらいの場所を見つけた。
「おぉ!なんかすごく安全そうな場所発見!この一週間ここで過ごそう。 ここが俺のベストプレイスだな」
俺は、薪を拾い 《ブレイズ》で火を起こした。《格納》を使い、ダークバットの死体を取り出し、《ウォーター》を使い洗い、そこら辺に落ちていた木の棒を拾い、串刺しにして焼いて食べた。
味は、なかなかだったよ、うん……。
俺は、葉で作った簡易寝床で寝た。
寝るときはいつも、《パペット》で十体の土人形を作り、《ドミネーション》で『魔物が現れたら、俺を起こせ』と命令してある。こうしないと、安全に寝れない。
俺は、すがすがしい朝を迎えた。深呼吸し、《ウォーター》を使い、顔を洗った。これが、俺の毎日の習慣だ。こうすることで、気持ちよく起きられる。
今日の朝食は、昨日の晩飯と一緒。ダークバットの串焼き。
「よし!今日は、マジックシードの葉の採取と食材(魔物)を狩るか」
なんか俺って、猟師化してない?気のせいだよね?
朝食を食べ終わり、出かける準備をした。
おっと、これは忘れてはいけない。
「《パペット》」
俺は、ここを野営地とするために、目印として土で巨大な柱を作った。
「これでよし、これで迷子にはならないぞ」
俺は、この野営地を出て、レベ上げ兼、食材調達へと出た。
マジックシードの葉を採取し終わり、魔物狩りをしていた。
「あるー日♪ 森の中♪ く●さんに 出会った♪」
俺は、某有名な歌を歌いながら歩いていた。
その歌声のせいか、草や木々揺れはじめ、熊型魔物に出会ってしまった。
「本当に出会ってしまったよっ!!!!」
体調5mはあるであろう巨体の熊が目に映った。目が紅蓮のような真っ赤な色をして俺を睨みつけていた。
「グルル……」
おいおい、まじかよ……。熊さんじゃねぇよ。こんなの森の中で出会ったら殺されるよ。 俺、何呑気に歌ってたんだよ……。
で、でも、こういう魔物に限って、ステータスは低いんだろ?そうなんだろ?
よし、確かめよう。
《鑑定》
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レッドローグ・グリズリー Lv64
HP 5870/5870
MP 1300/1300
STR 2950
VIT 1820
INT 100
MEN 1820
AGI 1000
TEC 2250
LUK 1000
・目が赤くとても狂暴が特徴の魔物。
・出会ったら死ぬと思え。
・壊滅級に認定されている
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ははっ……。 冗談きついっすよ。 何この説明欄、もう終わりじゃねぇか……。
だから、壊滅級とか何?何の基準なの!? でも、言葉通りにやばいかも、めっちゃ怖いんですけどもっ!?
「ははっ……。死んだふりしたら、本当に死ぬな……」
誤字、脱字あったらすみません。
森の中で、熊さんに会ったら死んだふりはやめましょう! 熊さんとの目線を合わせながらゆっくりと後ろに下がって逃げましょう。
あと、こうもりに噛まれたら、狂犬病になる可能性があります。気を付けましょう!




