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カズキ VS 炎帝 part5

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紅炎の剣(レーヴァンテイン)》の火風を利用してカズキの元へ加速して向かう。

剣が届く間合いまで入ると、炎帝は加速した速度が合わさった薙ぎ払いを行う。


その攻撃は――カズキに直撃しなかった。


極限の集中力と反射神経が《空気の剣(エアブレード)》によって直撃は免れた。

その代わり薙ぎ払いの勢いにより反動が強く、地に尻餅をつき隙を見せた。


「一瞬、剣を弾いた時この剣の魔力が黒く染まった。何だあの感覚は……」


「ちっ、外れたか。次は当てる」


炎帝はすぐに間合いに入って斬り下ろす。

今度こそ避けるのは不可能な一撃。


「こんなところで死ねるかぁあああ!」


カズキは犠牲を覚悟して左手に全魔力を集中させる。

その時、手の平から魔力が渦巻くような流れを感じる。


剣と手が直撃したとき魔力の衝突による衝撃波が発生する。

炎帝の剣が折れ、カズキの魔力波によりそのまま剣を持っていた右手が()じ曲がる。


「くぁあ゛あ゛あ゛あ゛」


炎帝は右手から苦痛により叫ぶことしか痛みを逸らすことはできない。

その一方、カズキは《紅炎の剣(レーヴァンテイン)》が直撃したことにより重症の火傷を負う。

皮膚は剥がれ、肉の焼ける臭い。

空気に触れるだけで痛みが発生する。


カズキは痛みながらも利き手である右手を器用に使って取り出した、先程貰った回復薬を飲み干しある程度回復したが完全ではない。


「はぁ…はぁ……。終わりだ、炎帝……」

「ぐっ……」


炎帝は(うずくま)り、左袖を使い叫び声を噛み殺す。


「決着はついた……」


炎帝との死闘に決着がついた。

炎帝は右手と左手の痛みに耐えられなかったのか、いつの間にか気絶していた。


「拠点に戻って捕縛でもしとくか……」


炎帝のところから魔力ポーションを抜き取って飲む。

少し回復した魔力で《バインド》で手足を縛り、炎帝と地帝を連れて拠点へと戻る。








一方リルは現在、氷帝と戦闘中だった。

シリスからの伝令を受けた後、カズキのように城内を侵入にしようと試みたところ、氷帝に邪魔をされて、立ち塞がるように目の前にいる。

その後、お互いに戦闘が始まった。


リルが生成した氷の鉤爪と氷帝が生成した氷の剣が衝突し合う。

スピードと力は両者共に互角で体力だけが奪われる状態。


「……しつこい」


「まさか……、私と張り合えるほどの実力者がいるとは」


リルは獣人特有の潜在的身体能力が高いのに対して、人間である氷帝も化け物じみたスペックを持っていた。


「まだ半分も力出してない」


「私もまだ本気は出していないぞ!」


「まだ私は3段階……、強くなれる」


「私もだ!」


爪と剣を混じり合いながら、謎の張り合いをしている。

氷使いの対決はこれから激しくなっていく。

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星をつけるとモチベーションが上がります(`・ω・´)

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↓とあるVRMMOの廃課金ネカマプレイヤーが突如異世界転移して、異世界で自分のキャラを愛でる無双物語

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