カズキ VS 炎帝 part4
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炎帝は《紅炎の剣》を使って襲い掛かってくる。
上段に下段、左右からの連撃。
「くっ……。《空気の剣》」
カズキは半透明の剣で防御に徹底する。
炎帝の攻撃の威力が高いため、受け流すように防御を行う。
子供時代から剣を習って良かったぁ……。
魔法でしか攻撃しないからあまり真面目に取り組んでなかったが、こういう時に生かせるなら今後、剣技を習うようにしないとな。
「なかなか防御が崩せねぇ…!まさか……ちっ、時間稼ぎか!」
「どうだろうな」
「ほかの四帝がやられた姿を見たら、俺以外の奴らが心配になってきたぞ……」
「自分自身の心配でもしてろ!」
「ふん、紅炎の剣を崩せない限りそれはないな」
たしかにあの剣で何もかも魔法を打ち消されて奴自身にダメージを与えられない。
現状の攻略方法はMP切れを待つしかない。
だが、それは愚考だ。
炎帝があとどのくらいの魔力ポーションを持ってるか分からない以上、時間稼ぎして誰かが人質を救出したほうがいいだろう。
これは勝つことは出来なくても負けなければいい。
だけど、なるべく勝つこと専念する!
「なら、この至近距離で直接与えればいいだけだ!《苦しみを与える霧》」
炎帝の剣撃を防御しながら、カズキ中心に黒い霧を周囲に発生させる。
「クソッ、面倒だな!」
「逃がさない、《バインド》!」
「ぐぁあっ……!?」
炎帝がすぐに離れようと動こうとした瞬間、地面から魔力状の紐が足に絡みつき避けることが出来なかった。
その霧を触れたり、吸うことにより内側から体全体まで痛む。
身体強化によって体全体に循環している魔力で抵抗して痛みを軽減しているが、意識を保つのが精一杯だ。
「これならどうだ!」
炎帝は剣を地面に突き刺して炎の爆風で霧を吹き飛ばしていく。
それと同時にバインドも解除された。
「本当に厄介な剣だな……」
再び炎帝の剣撃が猛攻する。
「《剣技・速攻斬り》」
「なにっ!? それで剣技を併用できるのか!」
剣を振れば振るほど速度が上昇し、受け流しが困難になっていく。
このままだと、剣に当たって死ぬぞ!?
「《ブラスト》」
地面に向けて強風を発射して、大きく跳び距離を空ける。
炎帝も剣を地面に突き刺して火風によって加速して、カズキに近づいてくる。
「この戦いで炎帝が火力だけではなく、トリッキーに攻撃を仕掛けるようになった……。これ、まじでやばいぞ……」
俺もこの戦いで強くならないと確実に負ける!考えろ、俺!
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