カズキ VS 炎帝 part3
ブックマーク、評価、感想 お待ちしております(*´▽`*)
カズキの持つ最強の魔法であり、カズキ自身が生み出したオリジナル魔法だった。
地面を抉るほどの威力がある竜巻が炎帝に向かう。
炎帝も対抗するために現段階で使える中で最強の魔法を発現する。
そして、お互いに強力な魔力で生成された魔法が衝突する。
さすがの炎帝も軽く切れることが出来ず後ろに押されていく。
「くっ、何て威力だ……!」
竜巻が巻き込んだ砂や岩が《紅炎の剣》の高熱によって溶かされていく。
風の勢いは治まらない。
「さすがの炎帝もこの魔法を抑えることができねぇよ!」
「この程度で俺が止まるかよぉ! ぐあぁー!」
互いの魔法で相殺することが出来ず、《紅炎の剣》が一瞬解かれた。
炎帝は直ぐにバックステップで下がって再び《紅炎の剣》を発現する。
「もう一丁っ!」
再び剣で竜巻と衝突させる。
衝突時に魔力同士が反発し、周囲に衝撃波が広がる。
足腰を踏ん張り魔力を絞って攻撃力を高める。
「おりゃぁああああ!」
炎帝により竜巻が真っ二つに割れる。
割れたことにより竜巻が左右に裂け、後ろの城壁に衝突して一瞬で崩れ、そのまま竜巻の暴走は治まらない。
「う、嘘……だろ……」
「何とか…切って…やったぜ」」
カズキは自身の最強魔法が敗れたことにより少しの間、放心状態に陥った。
炎帝は三度も剣を発動したためか、魔力と体力が尽きたのか片膝が地面に着く。
その後、魔力ポーションを取り出し回復する。
「はぁ…はぁ…、これでリスタートだな」
少しふらつきながら立ち上がる。
「再燃しろ、《紅炎の剣》!」
「クソッ、……まだ魔力が残っているが満足に戦えるほど残ってねぇぞ」
放心状態から復帰したカズキは炎帝が魔法を唱えた同時に後ろに下がり距離を取る。
そして、どうやって対処をするか思考を巡らせる。
「あれ、カズキさん?」
後ろから少女の声が聞こえた。
振り向くとそこには、ユウスケの友達であるエシュテルちゃんがいた。
そのエシュテルちゃんが右手に引きずっているのが、ボロボロになって一部鎧が欠けているいる四帝の一人――地帝だった。
「それって……」
「私のターゲットだよ」
少女特有の可愛らしい笑顔になってたが、人間を引きずってる時点で恐怖にしか見えなかった。
「地帝が……。それにあの少女は以前に……」
炎帝も驚きで目が点になっているようだ。
「カズキさん、苦戦しているようだね。私も手伝おうか?」
「非常に助かるが、俺にもプライドがある」
「……そっか」
「察してくれて助かる」
「せめて、これを渡しておくよ」
エシュテルは《格納》を使い虚空からポーション類を取り出し、カズキに渡す。
「私はちょっとお兄さんが気になるから、そっちに行ってみるね」
「ああ」
エシュテルは地面に地帝を置き、そのまま瞬間移動をした。
「何者なんだ……、エシュテルちゃんって……」
エシュテルちゃんが現れた時、炎帝が怯えていたの見えた。
そして、自分も本能で後ろに一歩下がっていた。
それに可愛らしい頬に血が付着してたのが見えたけど、そこは触れなかった。
「幼女って恐ろしいな……」
そう思いながら、先程受け取った魔力ポーションを飲み干す。
「これは泥沼な戦いだなぁ……」
やめたいけど。
「絶対に負けられない戦いだから、互いに尽きるまで引くことは許さない」
心が折れないように鼓舞をして、再び気合を入れる。
いつまで戦いが続くのだろうか……。
↓の星【★★★★★】をつけて~(*´▽`*)
星をつけるとモチベーションが上がります(`・ω・´)




