カズキ VS 炎帝 part2
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炎帝が《紅炎の剣》を出してから猛攻してきた。
カズキは避ける優先しつつ、魔法を放ってもすべての魔法が斬られてしまう。
「クソが! 魔法が全く効かねぇ。この調子じゃすぐに魔力が尽きる!」
あの剣の攻撃範囲が広く避けることが困難だ。
「どうすりゃいいんだ……!」
とりあえず城壁のほうに逃げて、《強風蹴》を使い一瞬だけ跳躍力を強化し城壁を飛び越える。
だが、その逃げは意味なかった。
炎帝の剣撃により城壁が豆腐のように真っ二つに斬られる。
「いとも簡単に斬られるのかよ!」
城壁が切れて地面に崩れ、砂煙が舞う。
その砂煙の中にポーションを飲むような影が見えた。
「まだポーションを持っているのかよ……」
これじゃチマチマと攻撃してたのが意味がなくなる。
もう最大魔法で押しつぶすしかないのか?
「もう逃げるの諦めてくれたか?まぁ、無理もないだろう」
「くっ……」
「悉く魔法を斬られるんだ。絶望にもなるだろうよ」
「いいや……、絶望してないさ」
「ほう?」
「俺はこの国の貴族で守りたい場所がある。ここで引いたら守れるものが守れなくなるからな。後悔だけはしたくない!」
「いい心構えだな。今の俺には無くなったモノだ……」
「なら取り戻せばいいだろう!」
「それが出来ないからここにいるんだろう……?」
炎帝の表情がもうとっくに諦めているのだろうか乾いた笑みをしていた。
「それで君が守りたいもの何だ?」
「なぜ今ここで聞く?」
「君を捕まえた後、俺でよければそれを守ろうと思ってな」
せめてものの償いをするつもりか、俺に聞いてきた。
その時に俺の頭の中には孤児院の子ども達やエリナちゃんの笑顔を思い浮び、強く拳を握り絞める。
「それは大丈夫だ。俺がこの手で守り切るからな」
「そうか……、じゃあ大人しく捕まえるか。《紅炎の剣》」
「自力で守れることを証明してやるさ」
炎帝が剣で頭上から振り下ろす。
タイミングを見計らってその攻撃をサイドステップで避ける。
「《空気の剣》ぉおおおお!」
炎帝が振り下ろした隙に魔力によって生成された半透明の剣で剣を持った手を斬ろうと動く。
その攻撃の意図を見抜かれたのか咄嗟に剣を解き、手を引く。
その回避に対して狙い通りに行かなかったが、かすり傷を負わせることができた。
「外れたか……」
「そう小手先な手は上手くないかせないさ」
「やはり……。力づくで戦闘不能にしないと」
「お互いに使命を果たせそうにないな」
俺は最強魔法を放つため炎帝との距離を取る。
「すべてを打ち砕け《黒雲雷嵐》ぁあああああっ!!」
「燃やし尽くせ《紅炎の剣》っ!!」
お互いに強力な魔力で生成された魔法が衝突した。
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