黒き翼
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現在、カズキは《黒き翼》を使い上空を飛行している。
目の前には大きく王城が映っている。
「この国は空を警戒しないのか……。まぁ、飛べるやつなんて限られてるか」
だからこそ、警戒すべきだろうと思うがそこに配置しても鐘を鳴らす仕事しかなさそうだが。
「だが四帝が王城の近くに居るならノコノコと飛んでも落とされるだけか」
カズキは念のためにバッグから黄色い液体が入った小瓶を取り出す。
その小瓶の中に入ってる液体は《透明化》を一定時間発動できる高級品だ。
「こういう大事な局面でこそ使わないとな。しかし、これ買うのに金が掛かったなぁ……」
小瓶を開け液体を飲み干す。
味は苦くて頻繁に飲みたくない。
飲んでから自分の腕や下半身を見ると完全に透けていた。
「これで一気に王城に潜入できるな!」
カズキは魔力を少し消費して、飛行速度を徐々に加速していく。
「この様子じゃ、一分以内には潜入できそうだな」
加速してからその考えが確信に変わった時、胸の奥が騒めいた。
「――っ!?」
その瞬間、顔に掠るほどの近距離に火の玉が飛んで来た。
飛んで来た方向を見下ろしても人らしき影が見えない
こっちは《透明化》を使っている。
たまたまここに飛んで来ただけだとそう思った瞬間、背から激痛が走る。
「ぐはぁ……っ!?」
魔力操作が上手く出来ず、《黒き翼》を維持することが難しく墜落してしまう。
不幸中の幸いに操作は出来なかったが《黒き翼》を発動したため多少は墜落速度がゆっくりだったので途中で魔力操作をできるようになりダメージなしで着地に成功した。
それと同時に透明化が解かれた。
「クソッ!誰がこの俺を攻撃した!」
何故だ!こっちは透明になってるんだぞ。
「何故攻撃を当てたっと思ってる表情だな」
「っ!? この声は……炎帝」
カズキが着地してから数秒後に赤い髪が目立つ青年が着地した。
「今の俺の役割は王城に侵入しようとする者を排除することだ」
殺意の籠ったような瞳でこちらを睨んでいる。
プレッシャーの圧で一歩下がりそうな勢いがある。
これはまずい!
同じ冒険者ランクがSであるが、戦ったらまず無傷では済まない。
まさか対戦カードが作戦の時と一緒になるとは……。
ここは朗報を与えて、こちらに側に引き入れて作戦の成功率を上げようか。
「お前の仲間は俺達が保護をした!もうお前がアイツ側にいる必要はないから、こっちに協力してくれないかっ!」
「くっ……、協力は……できない。済まない……。先程通信で救出されたの知ったよ。だから、この一言を言わせてくれ」
「な、なんだ」
「カナリアとアルを救ってくれてありがとう」
その時のカーマインは涙を流しながら笑顔を向けた。
その後覚悟を決めたのか、カーマインの周りに魔力が圧を生み出した。
「本当に済まない。俺も協力したいのは山々だが俺達の体内に奴の弾丸が埋め込まれていて、裏切ることはできない」
「精神干渉か、クソッ!」
「裏切ろうと考えただけで激痛が走るんだ。もう苦しいんだ!頼む、俺の役割は果たせさせてくれ!」
カーマインは躊躇なく拳を当てようと構えながら間合いに入ってきた。
「《溶岩拳》!」
殺意マシマシの炎の拳をギリギリで避ける。
「これが国の守護者である炎帝のすることか!」
「そうだ!これが炎帝の力だ!存分に味わえ《炎銃弾フレイムバレット》」
「くっ……《暗黒弾》」
互いに炎と闇で攻撃を相殺する。
「《煙》」
ここ一帯が煙で覆われて視界が奪われる。
「これが民の英雄のすることか!」
「そうだ!勝つためには手段を選ばない!《火炎爆発》」
煙で何も見えない状態に足元が爆発した。
自分の直感と反射神経のおかげ、足が吹き飛ばずに最低限のダメージで済んだ。
「容赦ねぇ……。こちらも殺す気でいかないと、マジで死ぬぞこれ」
今この瞬間、戦う決心がついた。
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