新たな指令
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無事にガルトは二人をシリスの元に連れてきた。
シリスの所に置いとけば表立った行動はされない。
「牢に囚われたのは、この二人だった」
「お疲れ様です、ガルト殿。 そう…、ですか……、牢に二人だけしかいなかったということは別の所に。でも捕らわれているのは王城のはず」
「何故、王城だと?」
「それは人質とは手札です。その手札は効果は絶大、必ず監視しやすい場所に置いとくはずです。もし遠くや見つからないとこなら武力に長けた者を配置します。ですが、四帝とそれに匹敵する実力者は彼の周りにいます」
「たしかに戦力が王子だけに集中しているから王城に捕らわれているという推測は正しいが、もしそれが虚勢なら?」
「尤もな意見です。たしかにカモフラージュという可能性があります。ですが、四帝といった武力に守られている以上、そこが最も彼にとって安全になる」
「……分かった。この後また通路を使って王城に侵入しよう」
「助かります。ですが……、もう通路は使えないと思います。ガルト殿がここに着たと同時に情報が入ってきました」
「人質が救出されて警戒が強くなったってことか?」
「そうです」
「もうバレてるなら堂々と通路に向かうことができるな!」
「……えっ?」
「四帝だろうが何だろうが、蹴散らすのみ」
「はぁ……、分かりました。 ガルト殿その方向でお願いします」
「了解だ!」
ガルトがもう一度隠し通路に向かった後、それぞれに待機していたカズキたちに連絡をいれる。
◇
カズキのポケットから小型のミスリルタブレットに連絡が来る。
『炎帝カーマインの冒険者仲間の二人が救出に成功しました。ですが、牢にはその二人しかいない模様。ほかの人質が王城にどこかに捕らわれている可能性がありますので、これから待機していた者たちは王城に侵入を目指してください』
シリス様から朗報が伝わってきた。
そして、待機から侵入へと命令が変わった。
だが、どうやって侵入するんだ?
『侵入の方法は然程難しくないと思います。現在、人質が救出されたことが相手側にも知られているので警戒が通路側に多くなりますので侵入難易度が下がりますのでどうか頑張って侵入してください』
無茶振りな……。
だが、やるしかない。
貴族として使命とこの国の未来ある子供たちのために!
カズキは隠密しながら王城の近くまで誰にも見つからずに着いた。
「《黒き翼》」
カズキの背に漆黒の翼を具現させた。
闇属性魔法と風属性魔法の二つの性質を複合して創り出したオリジナル魔法。
魔力消費が激しく短時間しか飛行することができないが、操作は自由自在。
翼を使ってカズキは王城に向かった。
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