さらに、奥へと。
――それから、二週間がたった。
俺は、ミュウーテェイシャン・モンキー以外にも様々な魔物と闘い、レベルを上げていた。見た目はキュートだが、好戦的な魔物や、植物型な魔物、人型のアンデットの魔物まで戦ってきた。
人型アンデットの魔物は、どう見てもゾンビだった。この世界に来ての第一村人だったかも。まぁ、そんな冗談はここまでにして、ミュウーテェイシャン・モンキーほどではなかったが手強かった。
それで、今の俺のステータス見てみよう。
俺は、今誰に向かって言ってるのかは知らないけど、とりあえず雰囲気にのって、指を鳴らした。
――パチン
(ステータス)
-----------------------------------------------
名前: タナカ ユウスケ Lv 43
種族:人間
HP 5200/5200
MP 4700/4700
STR 2620
VIT 2620
INT 3930
MEN 3930
AGI 2620
TEC 2620
LUK 2620
<スキル>
《身体強化 Lv:7》《火属性魔法 Lv:5》《水属性魔法 Lv:5》
《土属性魔法 Lv:2》《風属性魔法 Lv:6》《光属性魔法 Lv:3》
《闇属性魔法 Lv:1》《無属性魔法 Lv:2》《空間魔法 Lv:2》
《時間魔法 Lv:1》
<固有スキル>
《鑑定 Lv:-》《スキルコピー Lv:-》《急成長 Lv:-》
《魔法適正 Lv:-》
-----------------------------------------------
もう、ミュウーテェイシャン・モンキーに苦戦する俺ではない。もう一撃で倒せるのだ。
えっ? 昔もミュウーテェイシャン・モンキーに苦戦なんかしてないって?だって、しょうがないじゃんそいつしか、まともに戦闘なんてしてなかったんだもん。 男が『もん』って言っても需要はない。
俺は、未だにこの森の主とは会っていない。なので、森の主に会ってみようと思っている。
「あぁー、森の主いないかなー」
と、言ってる間に崖のところ大きな穴が空いた洞窟を発見した。
「あれって、主の巣じゃね? こういう洞窟って、主とかが寝ているパターンが多いいよな。ちょっくら、入ってみよう。」
俺は、中は高さ10mはあるであろう洞窟に足を踏み入れた。
◇
あれこれ、二十分ぐらい歩いていただろうが、何にもない。ただただ暗いくて足場が砂や岩でできていたりで歩きにくい。
唯一出てきたのが、コウモリ型の魔物、ダークバットだけ。
名前は、かっこいいが今の俺では弱すぎるが、集団で襲い掛かってくるのでめんどくさい。
噂をすれば何とやら。
また、ダークバットの集団が襲い掛かってきた。だいたいの数は100はいるかどうかの数だ。
集団の先頭にいる群れのボスっぽいダークバットに鑑定を発動してみた。
《鑑定》
-------------------------------------------
ダークバット Lv26
HP 600/600
MP 200/200
STR 300
VIT 120
INT 300
MEN 120
AGI 280
TEC 100
LUK 100
・群れで行動している魔物。
・一応、闇属性魔法を使えるが、個体によっては使えない。
--------------------------------------------
うわぁー。ステータス低くね。魔法も使ってくるのか、知らなかった……。まぁ、どうでもいいけど。
「まぁ、俺に出会ったことが運の尽きっていうことで、経験値になってもらうぜ。 《アクア・バレット》!」
俺は、近くに無数の水を生成し、弾丸のように放った。
ダークバットは、アクアバレットで蜂の巣になって、地面に落下した。
「たしか、こうもりって食べれるんだよな?串焼きにしたらおいしそう、じゅるり……」
俺は、前世でやっていたテレビの番組で、こうもりを調理して食ってるとこを思い出した。
前世が懐かしい……。
一応、食材として二十匹ぐらいを、《格納》にしまった。まぁ、ダークバットが食べれるか知らないけど。
「まだまだ、洞窟が続きそうだな」
俺は、洞窟探索を再開し歩き出した。
誤字、脱字あったらすみません。
<スキル>に《無属性魔法》を追加しました。《無属性魔法》は、特殊な魔法にあたります。
例えば、《ドミネーション》など。




