リベンジ戦 後編
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ガルトの固有スキルの《鬼剣》の圧倒的な力による技でいつの間にか地面に倒れていた。
「何だよ、あの無茶苦茶な攻撃と威力は……」
「次はこっちのターンだな! ぼさっとしていると大ケガするぞ、《鬼剣・活火激発》!」
ガルトの剣は纏っていた魔力により発火し、激しく燃えたぎる。
その状態で剣を地面に突き刺すと、剣の周りに罅割れる。
そこから炎が溢れ始める。
「……一体何を企んでいるんだ」
ただぼうっと見ているという訳ではなく、何が来てもいいように剣を構えていた。
剣周りの地面から炎が溢れているだけだが、魔力の波動が周期に感じる。
何が起こるのか想像がつかない。
《危険察知》が発動しないということは、大ダメージが受けないはずだ。
だったら攻撃を仕掛けたほうがいい!
「隙ありぃ!」
地面に突き刺している剣を持っているガルトに向かって攻撃を仕掛ける。
「隙なんて…ねぇよっ!」
ガルトが剣をさらに押すように深く突き刺す。
その瞬間、脳裏にイメージが映し出す。
山が噴火するみたいに、地面から爆発が起こり俺に直接くらってしまうイメージ。
《危険察知》が発動したっ!?
俺はすぐに攻撃を中断し、体中に魔力を分厚く張り巡らすことを優先する。
ただそれだけでは攻撃を防ぐことはできない。
魔力を張り巡らすというのは、防御魔法を即展開できるようにするためだ。
「あまり使いたくないけど……、《完璧な魔力盾》!」
消費魔力が物凄い多いが、あらゆる攻撃を防ぐことができる最強の防御魔法だ。
俺が防御魔法を展開し終わった瞬間に、《危険察知》で見たイメージ通りに地面から爆発が起きた。
爆発によって生じる衝撃と地面に埋まってた石などが、弾丸のよう熱風とともに襲い掛かってくる。
石の弾丸が数百発当たろうが、まだ防御魔法は展開したままだった。
「あっぶねー、死ぬとこだった……」
よくガルトは自分もくらいそうなスキルを発動したな、もしかして自爆……?
そんなことを考えてたら、先程から一歩も動いていない彼は剣を地面からするりと抜くように剣を引き抜いた。
「何でお前は今の攻撃で無事なんだよ!」
「そりゃ、スキルの発動者だからな。 自分の魔力で自分を傷つくことは魔力操作が下手な奴だけだ」
「……くっ、接近がダメなら、もう一度遠距離から仕掛ける、《鎌鼬》!」
通常の発動コストの魔力より多く消費することで、威力が上がった《鎌鼬》をガルトに向けて放つ。
その威力は、風の刃が地面に接触しただけで抉るほどだ。
「風だから可視することができねぇから、避けるのが面倒だ……。 こうなったら風で相殺したほうがいい」
「さぁ、くらえ!」
ガルトはまた剣を地面に突き刺そうと刃を下に向くように持つ。
「また、あの爆発を起こすのかっ!?」
「いいや……、こうすんだよ、《鬼剣・黒風白雨》!」
剣に纏っている魔力が風へと変換し、刃の周りを渦巻く。
その状態でまた地面に突き刺す。
すると、ガルトの周りに竜巻の如く風が荒れ狂う。
その竜巻は砂や草を飲み込み、どんどんと拡大していく。
風の刃も竜巻に飲み込まれ、無効化される。
そして、俺もその竜巻に飲み込まれるのは直ぐだった。
踏ん張りにより、風により飛ばされることはなかったが砂が舞っていて視覚が閉ざされ、体には痛みが発生する。
なにも見えない……。
ガルトを探そうにもこの状態では探すのは困難。
《サーチ》や《ソナー》を使うとしても、体に溢れ纏っている魔力を使うので、魔力が薄くなり防御力が低下してしまう。
ただここで踏ん張ることしかできねいのか……?
圧倒的なスキルの強さ。
これが昇華現象による強化されたスキルなのか……。
「もう終わりか?」
その声を聞き、どこから発したのか見回すが分からない。
「動かない的は簡単に射貫くことはできるな、《鬼剣・雷霆万鈞》!」
ガルトは上空から剣を構えながら落下していく。
まるで隕石の如く。
《危険察知》が発動したが、その攻撃が許さなかった。
刹那、地面に剣が接触したとこが大きな衝撃によりクレーターができ、俺はもろに衝撃が直撃した。
そして竜巻が止み、俺は吹き飛ばされる。
そのまま意識が跳んだ。
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