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リベンジ戦 中編

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減速(ディセラレイト)》、《対物盾(フィジカルシールド)》の二つの魔法を同時に使用したことにより

ガルトの剣が振り下ろす攻撃を最小限に抑えた。

その後、ガルトはさっきまでSPDが上がってる状態だったのでギャップにより体が重く感じ動きが鈍くなっていた。


「くそっ、体がおめぇ…」


よし、反撃のチャンスができた……!

ここで大ダメージを与える!


「《ブレイズ》」


剣に炎を纏わせて、剣を斜めに振りかざす。

ガルトもそれに合わせて剣で防御しようと構える。

だが、剣の斬り方が薙ぎ払いに変わった。


「ぐっ……!?」


いくらガルトでも動きが鈍い状態じゃ、フェイントに対応できずにくらってしまう。

さらに傷口から炎の熱が伝わり追加ダメージになった。

まさにクリティカルヒットという感じだ。


思ったより痛みが大きいのか剣を地面に刺して、それを支えに立ち上がる。


「まさか一撃を貰うとはな……、油断したなぁ。 次はこうはいかないぞ」


そして、刺さってる剣を抜いて構える。


「もう少し地面で寝てた方がいいんじゃないか?」


「寝れるほどさっきの攻撃には、痛みがないからな」


「強がりなところもあるんだなっ! 《氷針(アイスニードル)》っ!」


俺は手の平に氷で生成した針を4本、ガルトに向けて投げる。

ガルトもそれに合わせ剣を振り下ろすが斬撃が飛来することなかったが、それでも圧倒的なSTRにより風による衝撃波が発生し針を落とすに十分な威力は出た。

俺は攻撃が落とされたことも気にせず、《強風蹴(ゲイルスプリング)》と《身体強化》によって脚力の強化を活かして追撃を行う。


すぐにガルトの目の前の距離へと詰め、魔力を纏った剣で斬りかかる。

剣で防御が間に合わず鎧に当たる際、剣との金属音が鳴り響く程のぶつかり合い。

その攻撃は踏ん張りにより地面に倒れずに耐えた。


「へへっ、今の効いたぜ」


「耐久も化け物クラスかよっ!?」


「いや、痛がったリアクションをしてねぇからだよっ! 《炎槍(フレイムランス)》」


俺の剣を振り払い、炎の槍が俺に目掛けて放ってくる。

振り払われた瞬間に炎の槍が目の前に飛来したため、防御する余裕がなかった。


今《対魔盾(マジックシールド)》を発動したら、展開に間に合わない……。

このままではくらってしまう…。


「チッ、これで何とかなってくれ! 《ブラスト》っ!」


自分の中で風属性魔法は一番、発動展開速度が早いため《ブラスト》によって手の平から爆風を発生させる。

それにより炎の槍が相殺され、ついでにガルトも直撃したため風力により少し後ろに下がってしまった。


少し怯んだ隙に再び剣に魔力を纏わせて斬りかかる。

ガルトもその攻撃を対応するかのように剣に魔力を纏わせる。


剣と剣の攻防戦、ガルトのほうが力が圧倒的で何度もはじき返される。


「くらいやがれっ!」


俺は頭上から勢いよく剣を振り下ろす。

ガルトもそれを読んでいたのか、振り下ろす先に剣を斜めに切り上げる。

俺の剣は重力も合わさって重い一撃になっているが、ガルトは余裕の笑みを浮かべる。


「なら、これでどうだ、《ブラスト》ぉ!」


この爆風はガルトに向かって撃ったのではなく、さらに剣の一撃を重くするため背中のあたりから自分を押すような感じで発動させる。

その結果、さすがのガルトもただの力任せの振り上げがきつくなり、余裕の笑みが消えた。


「くっ……」


「うぉおおおおおっ!」


俺は雄叫びを上げて、気合を入れる。

気迫の効果が出たのか、ずるずると少しながらガルトは後ろに下がり続ける。


「《鬼剣・黒風白雨(こくふうはくう)》」


ガルトが呟いた瞬間、ガルトの剣からドリル状に風が渦巻いており、その威力は《ブラスト》以上の風と衝撃が襲い掛かり、いつの間にか俺は地面に倒れていた。

俺はあまりの衝撃により唖然としていた。


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↓とあるVRMMOの廃課金ネカマプレイヤーが突如異世界転移して、異世界で自分のキャラを愛でる無双物語

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