森の奥へと進み出した。
神様は、自分の目の前にウィンドウを出し、ユウスケの勇姿を見ていた。
「ふふっ♪お兄さん。すっごいなぁー♪どんどんと成長してるよ♪」
結界の中で、切株に座り、両足をパタパタと振りながら無邪気に笑う神様の姿。
「この一か月で、どれくらい成長するのか楽しみだなぁー♪」
「もっと強くなってね、お兄さん♪ ふふっ♪」
◇
――あの戦闘があった、一週間後。
俺の下には、いくつかの死体が転がっていた。
「今日のご飯はなぁにかな♪狼?それとも、豚?」
俺は、レベル上がって以降、周辺の魔物を楽に倒せるようになっていた。
まぁ、森の奥には行ってないんだけど。
「今日は、豚にしようか。」
俺は、下に転がってるオークの死体を掴み、手足を切り落とした。
「《ドール》」
魔法を使い、土を盛りテーブルやイス、調理具を作り、木を皿に加工した。
土で作った鍋にオークの足をいれた。
「《ウォーター》、《ブレイズ》」
《ウォーター》で鍋に水を入れ、《ブレイズ》で火をつけ、オークの足を煮た。
「しっかし毎日、肉を煮て食うとか飽きるなぁー、調理できないとサバイバルとか辛いな。せめて、調味料さえあれば何とかなるのに」
俺は、十分に煮たオークの足を食らいついた。
味は、まずい。だが、生き抜くためにたんぱく質を補充する。あぁ~せめて塩がほしい。
◇
オークを食べ終わり、ふと思ったことを口にした。
「今の俺って、どのくらい強くなっているんだろ?あれから、生きることで必死だったからステータス見てないや。」
(ステータス)
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名前: タナカ ユウスケ Lv 21
種族:人間
HP 3000/3000
MP 2500/2500
STR 1300
VIT 1300
INT 1950
MEN 1950
AGI 1300
TEC 1300
LUK 1300
<スキル>
《身体強化 Lv:4》《火属性魔法 Lv:3》《水属性魔法 Lv:3》
《土属性魔法 Lv:1》《風属性魔法 Lv:1》《光属性魔法 Lv:2》
《闇属性魔法 Lv:1》《無属性魔法 Lv:1》《空間魔法 Lv:1》
《時間魔法 Lv:1》
<固有スキル>
《鑑定 Lv:-》《スキルコピー Lv:-》《急成長 Lv:-》
《魔法適正 Lv:-》
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おぉ!レベル15も上がってる。 スキルのレベルも上がっていたな。
「この辺でのレベル上げだと効率が悪くなってきたな‥‥。今日からは少し奥でレベル上げするか。この修行で最低でも50はいきたいな。」
「飯も食ったことだし、レベ上げのために森の奥行くことにしましょうかな」
俺は、立ち上がり鉄の剣を握り、森の奥へと歩き出した。
◇
移動中に魔物に遭遇してしまった。
おいおい、こんなやついるのか……。これって、森の主とか何かか?怖ぇよ。
目の前には、身長3mの大型猿の魔物が映ってた。
《鑑定》
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ミュウーテェイシャン・モンキー Lv54
HP 2000/2000
MP 0/0
STR 800
VIT 400
INT 0
MEN 400
AGI 1000
TEC 500
LUK 500
・クイック・モンキーが突然変異した魔物。クイック・モンキーより素早く、力強い。
・災害級クラスに認定されている。
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能力値が高いな。説明欄にクイック・モンキーとか災害級とか知らないんですけど。この世界では、知ってて当然なのか?。
と、余所見していたらミュウーテェイシャン・モンキーが襲ってきた。
ミュウーテェイシャン・モンキーは、俺に目掛けて拳を振り落としてきた。
「っ!?」
その威力は、地面に小さなクレーターができ、衝撃波が発生した。
おいおい、まじかよ。俺が戦ってきた魔物なかで一番強いんですけど……。
ミュウーテェイシャン・モンキーは、木を使いアクロバティックに移動しながら、俺を錯乱してきた。
「クソっ! めんどくせぇ!《ウィンド》!」
俺は、風属性魔法で風を起こしミュウーテェイシャン・モンキーの動きを止めようとしたが、それを嘲笑うかのように、俺に殴りかかってきた。
「くっ……」
俺は、《身体強化》を使いながら、腕で防御した。だが、その威力での攻撃は防御してても痛いだが、耐えられる。
次々と攻撃してくるミュウーテェイシャン・モンキーを俺は腕や足で防御しつつ、動きを観察していた。いくら、ステータスでは勝ってはいても、この地形ではいかせずにいたので、まだ速さというのには慣れてはいなかった。
「やっと、その速さに慣れてきたよ。」
俺は、やっとミュウーテェイシャン・モンキーの動きを見れるようになった。
次の攻撃で仕留めてやる!
ミュウーテェイシャン・モンキーは、俺の横にある木から飛び出し、そのまま拳を振り落としてきた。
「そこだぁー!《ブラスト》っ!」
ミュウーテェイシャン・モンキーは、俺の風属性魔法の爆風をもろに受け、吹き飛び木に叩き付けた。
「ウギャー……」
俺は、このチャンスを見逃さない。俺は、とどめを刺そうと剣を振り下ろした。
――ズシャ。
ミュウーテェイシャン・モンキーの首を切り落とした。
「まったく、手こずらせやがって」
俺は、ミュウーテェイシャン・モンキーの死体から立ち去ろうとしたが、気配を感じた。
そこには、無数のミュウーテェイシャン・モンキーがいた。さっきの爆風で気づき、こっちにやってきたのだろう。
「おいおい、まじかよ……」
誤字、脱字あったらすみません。
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あぁー、ラブコメ成分がたーりーなーいー。




