エピソード イビル 前編
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とある場所でイビルという子と桔梗がいた。
イビルは魔法を発動していて、部屋が薄暗くなっていた。
「イビルちゃん何してんの?」
「う~ん。 魔法の確認かな?」
彼女は以前、私が持ってきた瀕死状態の魔人族を彼女の体へと吸収している。
どうやら、吸収すると能力値、スキル、固有スキルを継承することができると言っていた。
「闇属性魔法って面白いね。 強力な攻撃も撃てたり、魔法で相手を妨害したりして、万能で応用が利くのがいい」
彼女は喋ってる途中に、黒い球体を出して円を描くように回したりと操作をして楽しんでいる。
「これからどうするの?」
「う~ん。 ……あっ、そうだ! そろそろ勇者の力が欲しいから、適当に連れてきてよ。 苦労するかもしれないけどお願いね」
「はぁ…、急に決めたね……。 まぁ、構わないけど」
「……ありがとね。 じゃあ、ターゲットを言うね」
と、桔梗の目の前に半透明なモニターが出現した。
そこに映っていたのは、金髪のちょっとチャラそうな男子が魔物と戦っている映像だ。
「桔梗ちゃん、彼のこと知ってる?」
「いや、知らないよ」
「そうだったね……」
イビルは彼女に会う前に、事前に調べていたことを思い出し察してしまった。
彼女と彼は同じクラスメイトだったことを……。
「ターゲットのことは了解したけど、何かいいスキルを持ってたの?」
「うん♪ 固有スキル《玩具箱》というスキルが欲しいかなぁー」
「何か可愛らしいスキルだね」
「名前は可愛らしいけど、効果が凶悪なんだよね。 覚醒する前には欲しいかったからちょうどいいのかな? したらしたで鬱陶しくて捕獲が難しくなるからね」
イビルは桔梗にターゲットである彼のスキルを教える。
固有スキル《玩具箱》
対象を一つを選択して亜空間へ強制転移させる。
飛ばされた者は任意に抜け出すことができない。
収納できる人数はスキルレベルに応じる。
「それって私が勝てるの?」
「へーき、へーき。 桔梗ちゃんなら勝てるよ」
と、言いながらイビルは自分の背に指して、羽のことを示すようにジェスチャーをした。
「それはそれとして、イビルちゃん」
「ん?」
「勇者もそうだけど、何でスキルを狙ってるの?」
「……」
「イビルちゃんの本当の目的を教えて」
すると、イビルは桔梗を見つめニヤっと笑う。
その笑みはさっきまでの天真爛漫な笑みではなく、どこか闇のような部分を含んでいる様だった。
「……うん、いいよ。 教えてあげるよ、私の野望を」
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