新たな家族!
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俺達は屋敷に帰ってきた。
ルナとアメリアは買った物を整理しにそれぞれの自室に戻る。
俺はというと、神様にお願いしてテレポートしてもらった新たな奴隷たちを屋敷へ案内してから、余った部屋を与えた。
与えた部屋には生活に困らない程度の家具を事前に用意してあった。
まぁ、神様に頼んで用意してもらったんだけど。
その埋め合わせに今度、二人きりで出かけることになった。
俺にとって得でしかない。
◇
翌日。
俺は奴隷達を庭に集めた。
人数が多いと管理などが大変なため男性と女性からそれぞれ一人を管理兼まとめ役のリーダーを決めることにした。
男性からは、無駄に体型がいい細マッチョ――ゲイリーさんを任命した。
理由は、ゴツイおっさんたちより若く真面目そうな雰囲気で無駄に顔が整っているからだ。
もう何人かの女性奴隷から熱い視線を受けてるの見たぞ。……ペッ。
そして、女性からは購入時に一目見た時から気になっていた子。
魔人族と人間のハーフのシュメイこと、メイちゃんを任命した。
それから、仕事の内容を伝えてから解散させる。
戦闘奴隷である男性奴隷たちは、二人一組で日中と夜中で交代してこの屋敷を警備を任せる。
この男性たちは、意外とLvが高く平均で38ほどだ。
ゲイリーさんは執事という役職を与えといた。
主な仕事は、先ほどいった管理と一応俺達の身の回り世話などなど、そしてLvが彼らより高く54だったので雑な配達でもこなせそうだ。
ということで、さっそくゲイリーさんを呼んで王都にいるカズキとカーマインに手紙と荷物の配達をお願いした。
ゲイリーさんは、即座に王都へ行くために準備し始めた。
一人で行かせるわけには行かないので、多少の戦闘ができる兎の獣人――兎人族のキャロリンを同行させるつもりだ。
もちろん、キャロリンはゲイリーに対して特別な感情を抱いていないから選んだのもある。
この屋敷に新たな家族が増えて、メイドと警備の方々含め一緒に食事をした。
これが新たな日常になることを願いたいと思う。
◇
【桔梗視点】
あの一件の後、イビルちゃんがいる、とある場所に帰った。
顕現した羽を消し、建物の中へと入っていく。
自室に入ると私のベッドに座っているイビルちゃんが待っていた。
私を見ると、小悪魔のような笑顔で出迎えてくれた。
「おっかえりー♪ どうだった?」
「ちゃんと回収したよ、ほら」
私はイビルちゃんの目の前に瀕死状態のデビニルを出した。
「おぉ! ちゃんと依頼通りだね。 強かった?」
「いや、やったのは私じゃないよ」
「そうなんだ。 デビニルを倒した奴はきっと強いんだろうね」
「ええ、そうだね。 強くて逞しくて匂いも嗅いだ瞬間、強烈な衝撃が体に刻み込んだの。そして――」
雄介に会ったことにより、彼のことを思うとつい暴走してしまう。
「待った待った、ストーップ! 暴走しない」
「あっ、ごめんね。 つい夢中になって」
「別にいいけど、桔梗ちゃんが暴走するなんて珍しいね」
「だってだって、念願の彼に生で会ったんだもん! 暴走するよ! これってイビルちゃんが彼に会わせてくれたんでしょ!?」
気迫に満ちた感じで息が漏らしながら、彼女の手を握る。
そうすると彼女は、私の顔を逸らしてきた。
「そ、そ、そうだよ。 何だって私は神だからね。 いつも私のために頑張っている桔梗ちゃんに日頃の感謝だと思って導いてあげたんだよ」
「そうなんだ!? ありがとう、イビルちゃん!」
「う、うん……」
満面の笑みをしている私を見て、後ろめたいことがあるのだろうか私を逸らしつつ、少し距離を離れてた。
「それでこれ、どうするの?」
詳しく知らないけど、元々失踪する前はそれなりの権力をもっていた魔人族らしいが、失踪してからは家柄の力がなくなり、皆から忘れていった存在。
この魔人が封印をされているのを先日知ったイビルちゃんは連れてくるように言われたけど、実際に連れてきたら何をするか知らない。
「それじゃあ、始めようか」
「何を?」
「まぁ、見てて」
と言ってから、イビルちゃんは小さな手でこの魔人に触れる。
すると魔人から黒いオーラが発して、イビルちゃんに吸い込まれていく。
やがて、デビニルの姿がいなくなった、
「吸収?」
「そうだね。 私は彼から強いエネルギーを貰ってたの。 そうしないと、マイナーな神様はどんどん力が減り続くからね……」
「存続のために……?」
「…そうだね。 だから、これからも桔梗ちゃんにこのようなことをお願いするかもね」
と、どこか嘘めいた笑顔でこちらに笑ってるのを見た。
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