階段
自分で言うのもなんだが私は結構どじっ子だ。
何でもないところで躓くことが多々あるのだ。
そんな私が階段なんて昇ろうものなら1日に何度躓くかわかったものではない。
それでも、一度もこけることはないのだ。
いつだってそばにいて躓く私を支えてくれるあなたがいるのだから。
躓く度に悪態をつきながらも優しく支えてくれるあなたが好きだ。
でも、本当は私が階段で躓くことなんて滅多にないのだ。
いつだって優しく支えてくれるあなたがいるからついつい躓く振りをしてしまう。
私の演技に気づいているのかいないのか、それでもあなたはいつもと同じように優しく私を支えてくれる。
言うなれば階段は私と彼が触れあえるデートスポットなのだ。