表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/41

同窓会4

「こんにちは。」

突然、声をかけられた。

「こっ、こんにちは。」

「今の話、聞こえてたので。」

誰だ、コイツ。

「今は逗子に住んでいる。近々、引っ越さければいけない。それで困っている。」


鼻立ちの揃った顔立ちで、日焼けした肌が印象的な女の子だ。

「あのっ。」

「私、佐藤香奈。8組の。」

僕が戸惑っていた。

名前を聞いても彼女のことを思い出せない。

8組ってことはこの子も理系か。

「僕は。」

「浅井拓実君でしょ。」

黙って頷く。

「話を続けていいかしら。」

「うん。」

完全に押されている。

「私は鎌倉に住んでいる。同居していた相手がでていった。それで困っている。ちょうどだと思うんだけど。」

「話がよくみえないんだけど。」

「住むところがなくて困っているアナタと住む相手がでていって困っているワタシ。ちょうどいいんじゃないっていってるの。」

「はあ。」

「ここはお互い、助け合わない?」

「頭の整理がついていないんだけど。」

「何か問題ある?」

「いやっ。」

「問題ないでしょ。じゃあ、決まり。」

「決まりって。」

「そうそう。海は見えないけれど、そんなに遠くはないわ。自転車とサーフボードの置く場所はあるわ。部屋は狭いけれどね。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ