無題-9dca3
第6話
いきなりだった。それは
ミリー牧場ではいつもレッツが新聞など取る決まりだ。3時五十分来るので起きるのが辛い!!
牧場の入口にあるポストの前に行くといつもちょうどいいタイミングでジェットバイク便が届けに来た。挨拶し新聞を貰い次いでにポストの中を覗いたら見覚えのある手裏剣が2つあった。
「これはマリルの!?」
奥には手紙があり「山猫亭にすぐ来い」と書かれていた。
外出着に着替え急ぎ牧場出て町へ向かうレッツ。
ロボを部屋に置き忘れたから仕方なくデジタルガイドブックを買い場所を調べ山猫亭に向かう。それでも一時間は着くのにかかった。
中では飼い猫でも野良猫でもない山で暮らす猫が山でマタタビで20匹以上釣られて連れて来るそうだ。猫が出たかったら出すしそれで猫がいなくてもぼちぼち来る客はいるので経営には問題なしらしい。
壁際の窓がない席に3匹の猫が女性マリルとじゃれていた。
マリルはレッツと同じ旅人で世界中のいろんな国をどんな紛争地域でも歩き廻り訪ねるのが趣味だ。
「遅いわ。あたいをここまで待たせるなんて」
「時間どころか日にちも書いてなかったぞ!懐かしいなお前と会うのは。それより海ガメ達を襲わせたのはマリルお前か?」
こっちから話けるまえからこちら
に気づくとは家が元ニンジャの家系だけある。確かミリーもご先祖がとアイリが話してたがミリーには向いてなかったらしい。マリルはさすが元ニンジャ 。猫をやさしく引き剥がしこっちを向く赤紫の髪の女性マリルが「偶然この町で見かけ声かけようとしたら、あ、あのくそガキがさきに横取りしやがって!だから天誅食らわせたんだよ。妹の分際で!後海ガメ達に「驚かせる程度にしろ!」と命令したけどミリーが失神するとは思えなかった!妹が無事でよかった!!……それよりミリーと仲いいな?子どもの時俺お前「マリル好きだ!!」と言ったクセに
」
忘れてた。黙りこんだら「あたい、実は3人兄弟でミリーが一番下で次があたい。一番上が20代前半なんだ。あたいの年は「秘密」な。可愛い妹に謝りたいわ…でも好きになる資格は長女のあたしにあるから納得してもらわないと 。けえるぞ」
「納得いかないわ!!」
「長女命令よ!!言い訳聞かないから!」
家に帰るなりレッツは頭痛がしそうな気分だった。ふたりの使用人は既に消えていてロボが何故か大笑いしていた。
「じゃあミリー?あたいがここでまた暮らすのはいいか?どちらを選ぶかはレッツの