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039 「よろしくお願いします」

そうしてわたしは、ひとまず死ぬことをあきらめた。

その時には、もう9月になってた。

二学期が始まって半月ほど。

わたしが骨折したのが、6月のはじめだったから、もう三ヶ月学校から遠ざかっていたことになる。


夏が終わり秋がはじまり。

わたしはまた、学校へ行くことにした。

あなたを、いつまでもひとりにはしておけなかったので。

でも。


わたしは、学校の中に避難場所をつくりだす。

それが図書館。

わたしが、土曜日の本と出会ったところ。


さあ。

そろそろ、続きをはじめようか?

覚えているかな。

わたしが本と出会い。

本の中へと、入っていったこと。


そう。

わたしは心の中に住む、復讐という甘美な獣から逃げ出すため。

本の中へと、入っていったのよ。


そこでわたしは。


赤の女王のカードを手にした。

わたしは召喚する。


深紅のドレスを纏う。


守護生命体を。


はい、はいはいはい。


ねえ。

本の中だったらね。

血の欲望に溺れて。

無責任にいっぱいひとを殺したとしても。

誰も文句いわないよね。

ねえ、ねえ、ね。

なあんてね。


それでは。

よろしくお願いします(何をだ?)。


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