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運命の―――!?  作者: 夢奈 姫々
2学期
9/39

6話 転校生は謎が多いようです

「藤堂千夏です。これから、よろしくお願いします」


『パチパチ』


「じゃあ、藤堂の席は、春岡の前の席だ」


皆様、ついに夏休みが明けました。

そして、転入生がやって来ました。

しかも、とっても私好みの美少女です!!

それがなんと、私の前の席になりました!!

これは、初の女友達ゲットのチャンスなのでは!?

後で、話しかけようと思います!!


ん!?冬斗くんを見ると、物凄い顔で藤堂さんを見てました。

なぜだろう…あ!また、『藤堂』が増えたからですね!

実は、うちのクラスには今日来た藤堂さんをふくめて、3人いるんです。

しかも、他のクラスにはいないんです!!

いつも、藤堂と呼ばれて2人同時に返事するから、また増えたのがイヤなんですね!!

間違えて、返事すると恥ずかしいですしね!!

でも、そんなに睨まなくても…



『キーンコーンカーンコーン』


休み時間になりました!


よし、藤堂さんに話しかけてみます!!

あ、もう他の人に囲まれてしまってます…

しょうがありません、また今度にします。



なので結局、いつも通りに冬斗くんと話すことにしました。

すると!!


「ねえ、春岡さんと冬斗が友達ってホント?」


なんと、藤堂さん自ら、話しかけてくれました!!

これは、脈ありかも!?


「はい、そうですが何故ですか?」


「だって、冬斗が女友達いるのだなんて、初耳だから…」


ん!?今『冬斗』って呼んでましたよね?

え、え―――!?


「春岡さんどうしたの?」


「さっき、冬斗くんのことを『冬斗』って呼びましたよね?」


「うん、そうだけど…何故?」


「何故って…」


「おい千夏、ちゃんとゆうりに説明しないと分らないだろ!!てゆうかお前、なんでここにいる!?」


「何故って、親が離婚したから」


「え!!」


えっと~何がどうなってるのか分らなくなってきました…

一回、整理します。

冬斗くんと藤堂さんは互いに、呼び捨てで呼べる間柄で、藤堂さんの親御さんが離婚してこっちに来ることを事前に知らされてなかった。


「とりあえず、2人の間柄は何ですか?」


「それは~」


『キーンコーンカーンコーン』


「あ!休み時間が終わったからまた今度の機会にね!!」


えー!!

なんか、すっごい気になります。

しょうがないですから、また今度にでも聞きましょう!!




ー放課後ー


「では、お二人ともまた、明日~」


「「また、明日~」」


お二人に挨拶したので、1人で帰ります。

やっぱり、1人は寂しいですねー

いつもは、冬斗くんも秋良くんが部活のため、1人なのですが、今日は始業式なので一緒に帰るようです。

羨ましいです!




そんなことを考えてると、体育館倉庫から、物音がしました。

何でしょうか、行ってみます!!


『だから、なに冬斗くんに近づいてるの!』


ちょっと、覗いてみると4月に私をメディユーサ扱いした人達と藤堂さんがいました。

そういえば、あの人達私を見ると逃げるんですよ。

酷いですよね?

今日こそ、理由を聞きたいと思います!!

今はお取込み中なので、物陰から見ておきます!!


「別に、あなた達には関係ないでしょ」


「関係ないわけないでしょ!!あんた、冬斗くんの何なの?」


「知りたい?(ニヤリ)」


はい、知りたいです!!

教えてください!!


「な、何、調子乗ってるのよ!(ガシッ)」


あ、藤堂さんが首元を掴まれた!!

助けなくては!!


『ボコッ』


え!?

藤堂さんって強い…

あんな、状態で躊躇なく殴れるなんて…

しかも、パーではなくグー…

あれ、いつのまにか形勢逆転してる…


「冬斗と特に仲の良い、春岡さんにはこういうのしないのに、私にはこういうことするんだ~」


「そ、それは」


「弱い者いじめはダメだよ(ニコッ)」


なんか、めっちゃ怖いです!!

顔は笑ってるのに、目は笑ってない…


「今のことは、誰にも言わないよね?(ニコニコ)」


「い、言いません!」


「じゃ、バイバイ!!」


『ダダダッ』


あ、行っちゃた…

みなさん、足、速いですね~


「春岡さんは何をしてるのかな~?」


「あ、バレてましたか」


「うん、すっごいバレバレ」


「それで、春岡さんはもちろん、言わないよね!!」


「も、もちろんです!!でも、1つだけお願いがあります」


「何?」


「私とお友達になってください!!」


「は?…まあ、良いよ!!」


やったー

ついに、女友達をゲットしました!!


「じゃあ、これから『ゆうり』と呼んでください!」


「了解!!こっちも、『千夏』で、良いよ」


「そういえば、家はどっち方面ですか?」


「駅方面だよ」


「やった~私と同じです!!一緒に帰りましょう」


「いいけど、今日はムリなんだ~」


「え~何故ですか?」


「今から、街を地図だけで探検するから!」


「そうですか~しょうがないですね。」


「でも、明日からなら、帰れるよ!!」


「じゃあ、明日から帰りましょう!!」


「うん、そうだね」


とりあえず、今日は初の女友達が出来ました!!

そして、冬斗くと千夏ちゃんお関係は何なんでしょうか!?







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