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運命の―――!?  作者: 夢奈 姫々
1学期
7/39

4話 色々な男達

ざわざわ『中間、藤堂が1位だって。』ざわざわ『アイツ、体力テストも1位だってよ。』ざわざわ『天才は全て持ってるから良いよな~』ざわざわ


みなさま、こんにちは。

つ、ついに、中間テストの結果が出ました!!

この学校では、上位10位までが学校に張り出されるんですが、みなさんが噂してる通り、冬斗くんは2位と圧倒的差をつけて1位でした!!

私はというと、10位とギリギリ入りました~

やった~♪

ちなみに、秋良くんは5位でした~


そして、今回は年の始めなので、体力テストも一緒に発表されました。

で、これも噂通りに、冬斗くんは1位でした~。

2位は秋良くんでした~。

二人ともスゴイですよね~。

え!?わたしですか?

私は、運動は得意ではないので、平均以下でした…


「あ、ゆうり、おはよう!!」


「ゆうりちゃん、おっはー」


「2人とも、おはようございます。」


冬斗くんと秋良くんは、お家の方向が同じなので、毎朝、一緒に登校してるようです。

良いな~私は方向が違うので、一緒には行けないんです。


「ゆうりちゃん、スゴイじゃん!!10位だなんて!!」


「と、言って、秋良くんは5位じゃないですか~!!」


「まあね、でも、やっぱり冬斗には敵わないよ、得意の体育でも勝てないなんて!」


「いや、何も努力してないように言うけど、ちゃんと努力しての結果だから…」


「「え!?そうなの?」」


「うん、そうだよ。それに、昔は勉強も運動も全然ダメだったしね~」


「では、冬斗くんは、『天才』ではなく『秀才』なんですね!!」


「厳密に言うとそうだね。」


「どちらにしろ、すごいことには違いないけどね。」




今日も充実した1日でしたね~

冬斗くんは、実は努力家だったんですね。

人って、努力したらちゃんと報われるんですね!!

私もこれを見習って、毎朝、ランニングでもしなければ!

そうこうしてる内に、家に着きました。


『ガラガラ』


「ただいまー」


「「お嬢、おかえりなさい!!」」


「お嬢、学校はどうだったですか?」


「お嬢に近づこうとする、不埒な奴はいませんでしたか?」


この人達は、私の父の舎弟さんです。

何かと私を心配してくれる、良い人達なんです!!


「今日も、楽しかったです。残念ながら、私に近づこうとする人なんていませんよ!!」


「もし、いたら、俺らに言ってください、退治しますんで!!」


「お気持ちだけで、充分です!!」


この人達が、本気になったらコワいので遠慮しときます…

ホントに怒ったらコワいんですよ、この人達…


『ダッダッダッ』


「ゆうり!!成績はどうだったか?半分より上だろうなー!!」


この人は、私の父です。

顔は男前ですが、中身が残念なんです…


「もちろんです。なんと、10位だったんです!!」


「なんだと!おい、母さんや、今日の飯はタイの塩焼きに赤飯だ!!」


あ~出ましたよ、親ばかが…

お父さん、恥ずかしいので、やめてください…


と、その時、

「何、馬鹿げたことを言ってるんですか!!」


この声の主は、私の母です。

父とは違って、とっても、男前な性格なんです!!


「だって、母さんや、ゆうりが学年10位だったんだぞ!!」


「確かに凄い事ですけど、甘やかしてはいけません!!」


「だって~」


「だっても何もありません!!」


「はい…すみません」


そうなのです。

ご覧の通り、我が家はかかあ天下なんです。

結婚する前からこうなのだとか…


『バタバタバタ』


「なんだって!?ゆうりが、学年10位だと!!」


煩く登場したこの人は、私の兄です。

兄は中卒で、とてつもなくバカなのです。

そして…


「ゆうり、おめでとう。お兄ちゃんは、ご褒美に何でも好きなものを買ってやるぞ!!」


「こら、ゆうりを甘やかしたらいけません!!」


「だって、ゆうりが可愛いから…」


「だっても何もありません!!」


そう…

兄は、シスコンなんです。

顔は悪くないのに…

なぜ、我が家の男たちは、こうも残念なんでしょうか…


「「ゆうり~」」


「アンタ達、ゆうりゆうり、煩い!!」


「「「は、はい!!」」




ゆうりの家族構成は

父:慎太

母:朱里

兄:悠太

と舎弟達です。


次回は、だいぶ話が飛びます。

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