30話 恋とは!?
はああ~
あ、また、溜息をついてしまいました。はあ~これで、15回目…いや、16回目です。
恋について、考えてると溜息ばかりです。でも、どんなに考えても解らないんです。恋とは、いったいどんな物なんでしょうか?まったく、想像もつきません。
こないだ、千夏ちゃんに言われた、あの言葉――
『本当はゆうりが、冬斗のこと好きなんじゃない?』
――どんなに考えても、解らないんです。私にとって冬斗くんは、大切なお友達なんです。この思いが、友情に分類されるのか、恋に分類されるのか、今の私には解りません。
…やっぱり、ここは恋の先輩、千夏ちゃんに援護を頼み、どちらか判定してもらいましょう!!
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ルンルン♪
千夏ちゃん、早く来ませんかね~もう、私は解決策が見つかったので、ご機嫌なんです。
おっ、千夏ちゃんが珍しく、チャイムの5分前に登校してきましたよ。善は急げです!!
「千夏ちゃん、相談があります!しても良いですか?」
「…う…ん……相…談…?………ゴ……メ…ン…………電……池……切…れ……」
あちゃー電池切れでしたか。そりゃそうですよね、早く来たってことは、いつもより早く起きたんですから。千夏ちゃんにとっては、たとえ1分でも睡眠時間が短ければ、死活問題ですからね。
しょうがないです。放課後にします。
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皆様、ついに放課後がやって参りました。ということは、『第一回・千夏の相談室』のコーナーが開催されます!
※このコーナーでは、千夏ちゃんがひたすら私の相談にアドバイスをするだけで、特に、私以外に得は無いと思われます。
と言うことで、『第一回・千夏の相談室』が始まりました。やっぱり、初めてなので緊張しますね~
「…一人で何やってるの?」
「え!?い、いや、何もしてませんでしたよ…」
「ふーん。まあ良いや。それで、相談って何?眠たいから早くして」
こ、こんな、疑うような目でこちらを見ないでください!ウソだとばれてしまうじゃないですか!!
それにしても、今日の授業のすべてを睡眠に費やしたのに、まだ眠たいんですか。
あ、相談でしたね。
「相談は、私の冬斗くんへの思いは、友情なのか、恋なのかどちらだと思いますか?」
「はああ!?知ってる訳ないじゃん。自分で自分に聞いたらいいでしょ!!」
悩まずに言いましたね。でも、それが出来たら相談なんかしてませんよ!自分に聞いても、自分は答えてくれないんですよ!!
「…ねえ、ゆうりは最近、胸がドキドキとすることない?」
「胸がですか?」
…うーん。そんなことが、あったような~なかったような~そういえば、似たようなことはありましたね。
「ドキドキはありませんが、痛むことはありますよ。やっぱり、病院に行った方がいいですよね?」
「病院は必要ない。うん、それだ。それって、何を考えてる時になる?」
「ええと、冬斗くんのことを考えてた時とか…他に無い…」
そうだったんですね。ここ最近、胸の痛みが、たびたび発生するなと思ったんですが、冬斗くんのことを考えると痛くなるんですね。
……いや、おかしいですよね?これって、少女マンガでよくある、『好きな人の事を考えると胸が痛い』みたいじゃないですか!?…ということは、やっぱり私は、冬斗くんのことが好き?




